
岩手県内最大級のPPA事業が始動
2026年6月19日、みちのくコカ・コーラボトリング花巻工場にて、オンサイトPPA※1サービスの運転開始式が開催されました。みちのくコカ・コーラボトリングのほか、東北エネルギーサービスおよび東北電力の関係者が出席し、プロジェクトの完成を祝いました。本事業は、年間約180万kWhの発電量を見込む岩手県内最大級のオンサイトPPA事業です。
東北エネルギーサービスが設置した太陽光発電設備で発電した電力を工場内で自家消費することで、工場使用電力の約16.1%を賄います。年間のCO₂削減量は約797トンを見込んでおり、これは同工場排出量の約9.4%に相当します。契約期間は20年間で、長期にわたり再生可能エネルギーを安定供給します。

オンサイトPPAの仕組み
太陽光発電設備の計画において、東北エネルギーサービスはCO₂削減効果を最大化するため、保守性や安全性を考慮しながら倉庫2棟の屋根へ太陽光パネルを可能な限り設置しました。また、太陽光パネルで発電した直流電力を、事業所で使える交流電力に変換するパワーコンディショナーは既存建物の壁面に設置し、基礎や鋼製架台を不要とすることで、設置スペースの有効活用とコスト低減を図っています。

みちのくコカ・コーラボトリング花巻工場
上空からの様子(左右の建物の上部に見えるのが本事業で設置した太陽光パネル)
※1オンサイトPPA:発電事業者が企業の敷地内や屋根に太陽光発電設備を設置し、そこで発電した電力をその場で直接供給・販売する仕組み(電力購入契約)
▼PPAについての記事はこちら
■法人営業部■コーポレートPPA事業室を設置~再エネバリューチェーン全体で稼ぐ!~|東北電力社内報 デジタルBRIDGE (tohoku-epco.co.jp)
「グループの総力を挙げたきめ細かな提案が決め手」――複数社の競合を勝ち抜いた提案
岩手支店法人営業がみちのくコカ・コーラボトリングから「オンサイトPPAの導入を検討している」との相談を受けた2024年12月当時、既に同社から複数社へ同様の提案が依頼されており、厳しい競争が予想されていました。
岩手支店法人営業は東北エネルギーサービスと連携し、現地調査や設備検討を重ねながら花巻工場に対してお客さまのご要望以上の提案をしました。具体的には、オンサイトPPAの提案だけでなく、高圧受電設備の更新提案や省エネルギー、GHG排出量管理システム※2、企業グループによるLNG供給の提案など、お客さまの工場全体のエネルギーにかかわる課題に対して包括的な視点で、様々な提案を行い、お客さまの課題解決に向け取り組みました。
こうした活動を通じて、お客さまとの接点を増やし、課題解決パートナーとしての信頼を深めていきました。
※2GHG排出量管理システム:企業活動から発生する二酸化炭素などの温室効果ガス排出量を自動で算定・可視化・管理するソフトウェアやツール
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現在の発電状況やCO₂削減量などをリアルタイムで可視化できるモニタリングシステム
工場見学時に見ることができる
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高圧受電設備の計画的な安定供給を目的として提案し、更新設置した高圧カットアウトスイッチ(NW系統とお客さまの高圧設備を瞬時に開放することで、
工場内で発生した電気事故が系統側へ波及することを防止)
工場全体の電力供給の安定に寄与する、メリットの大きな提案が実現した
価格競争が激化する中、グループ関係者が一丸となった、お客さまのご要望を上回るきめ細かな提案活動が実を結び、2025年7月に契約締結となりました。お客さまからは「価格面で優位な他社提案もあったが、今後20年、30年と付き合うことを考えたとき、東北電力グループの信頼に勝る会社はなかった」と評価をいただきました。
また、運転開始式では、花巻工場へのオンサイトPPA導入によって再生可能エネルギー活用をさらに推進できることに期待を寄せるとともに、地域企業同士が連携することで北東北の環境課題解決につながるとの期待も寄せられました。
今回のオンサイトPPAサービスの受注は、東北電力法人営業部、岩手支店、東北エネルギーサービスが一体となり、お客さまの課題解決に向けた提案を行った成果です。
施工会社やお客さまと協議を重ね、さまざまな課題を解決しながら、無事故・無災害で運転開始を迎えた本事業は、お客さまの脱炭素化と環境負荷低減に貢献するとともに、地域企業による再生可能エネルギー活用拡大のモデルケースとしても期待されています。

みちのくコカ・コーラボトリング株式会社サプライチェーン部 渥美健一郎部長(左)、
岩手支店法人営業 阿部和昭主査(右)
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岩手支店法人営業 阿部和昭主査 お客さまより「役員決裁がおりた。発注先は御社で決定しました」との連絡を受けた瞬間、大きなプレッシャーから解放されて、心地よい達成感に包まれました。1年半の努力が報われたと感じ、疲れが一瞬にして吹き飛びました。今回の受注は当社だけではなしえない、まさにオール東北電力グループで勝ち取ったプロジェクトでした。 今回、知名度の高いコカ・コーラボトリングさまへのサービス提供ができたことを皮切りに地域におけるオンサイトPPAの導入が拡大し、低炭素社会の実現に向けた取り組みが加速するよう、日々の業務に邁進していきます。 |
また、東北エネルギーサービスの舟田社長は次のように語りました。
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東北エネルギーサービス 舟田栄一取締役社長 本事業は、年間約180万kWhを発電する岩手県内最大級の取り組みです。PPA事業は設備導入がゴールではなく、長期にわたり安定供給を続けることが重要な事業です。20年間の契約期間を通じて設備の監視・保守を行い、お客さまの事業活動と環境負荷低減を支えてまいります。 |

左から東北エネルギーサービス 舟田栄一取締役社長、岩手支店 会田喜之支店長、みちのくコカ・コーラボトリング㈱代表取締役 秋山徹郎さん、執行役員SCM本部長 川村秀樹さん
さらに岩手支店は、オンサイトPPAが脱炭素化と経済性を両立できる有効な手法であり、地域企業の脱炭素化を後押しする取り組みとして期待を寄せています。
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岩手支店 会田喜之支店長 本件はオンサイトPPAの受注事例ですが、日頃からお客さまに寄り添い、信頼関係をひとつひとつ積み重ねてきたことが大きな成果につながった好事例であると感じています。 価格競争の厳しい環境の中でも、お客さまへどのような価値を提供することができるかを常に考え、東北エネルギーサービスをはじめ、本店・支店が一体となって提案を重ねたことで、先方のご担当者も支援してくださり、「今後20年、30年のお付き合いを見据えた信頼」という評価をいただくことができました。 当社が大切にしているお客さまとの長期的なパートナーシップの価値そのものを示す事例であり、「オール東北電力グループ」の総合力が結実した成果です。 今後もお客さまをよく知り、ニーズを理解し、対話を大切にしながら、事業課題の解決に貢献することで、地域とともに持続的に成長する企業グループの実現を目指し、支店一丸となって挑戦を続けていきましょう。 |
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