
被害設備の復旧を実践的に訓練
八戸電力センターは、太平洋側から上陸した台風の影響で倒木が発生し、配電設備が被害を受けたとの想定のもと、6時間に及ぶ訓練を実施しました。
訓練は配電班、変電班、送電班、後方支援班の4班体制で構成し、八戸電力センターの全課が参加しました。訓練開始にあたり葛西所長は、自然災害の激甚化を踏まえた災害対応力向上と、部門間連携の重要性を訓示し、安全最優先で取り組むよう参加者を激励しました。

訓練の体制図
配電班では、配電工事課の若手社員を中心に復旧班を編成しました。被害状況を聞き取り、必要な工具や資材を選定したうえで復旧方法を検討し、倒木で断線した高圧線の復旧作業を実施しました。
作業責任者2名の指示のもと、現場判断や安全管理を含めた一連の対応を確認しました。また、情報発信班(通称:メディアユニット)を編成し、被害状況や復旧活動を撮影して外部への情報発信も実施しました。
被害状況の把握から復旧まで、必要なリソースを自ら考えて進めることで、実際の災害対応に近い環境で判断力や対応力を磨く機会となりました。
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配電班の作業責任者に抜擢された2名
入社8年目の大高 創一郎さん(手前)と入社9年目の舘野 敬太さん(奥)
- 被害状況を電力センター内で聞き取り、復旧方法を検討する若手社員
- 高圧断線改修の様子
部門の垣根・会社を越えた連携力
高圧線の復旧作業後に行った高圧応急用電源車による応急送電では、配電班と変電班が連携しました。配電班が高圧電源車を設置したのち、配電班と変電班が連携し、高圧電源車による送電と監視の手順を確認しました。
送電班は日頃の巡視業務で培った知見を生かし、ドローンを活用して周辺状況や設備被害を調査し、配電部門へ報告することで復旧活動を支援しました。
今回の訓練には、事務系社員および送変電部門の社員も後方支援班として参加しました。後方支援班によるエアーテント設営や食事提供体制の確認、現地対策本部の運営等、復旧に専念できる体制を確認しました。
- 配電課員より高圧応急用電源車の操作について説明を受ける変電課員
- 送電課員によるドローン巡視
- 後方支援班による食事提供(お客さまサービス課、変電課)
さらに、当日はテレビ3社、新聞2社に報道公開し、東北電力ネットワークの災害への備えや復旧訓練の取り組みを地域へ発信したほか、八戸市役所、八戸圏域水道企業団、八戸ガスの関係者が視察に訪れました。八戸市が導入した自走式トイレカーも紹介され、災害時の各機関の取り組みや支援体制への理解を深めました。
- 報道機関からのインタビューに対応する立崎 亮配電管理課長
- 八戸市役所担当者による自走式トイレカーの説明
訓練から見えた次のステップ
訓練後は、「訓練を重ねることで対応力が着実に向上している」「準備事項の確認を着実に行えた」、との言葉が参加者より寄せられました。
一方で、変電課社員からは「高圧応急用電源車は普段扱う発電機車と操作方法が異なり、経験や知識の共有が重要だと感じた」との声があり、送電課社員からは「配電設備の名称に関する知識不足から、ドローン点検時に対象設備を特定できない場面があった」といった気づきも挙がりました。
後方支援に従事した参加者からは、準備事項等の事前確認、役割分担の共有の重要性を再認識したという意見が挙がった一方、経験不足から準備品が不足した等の反省もあり、今後更に訓練を重ね災害対応力を向上させていくこととしています。
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総勢31名が参加し、実りある訓練となった
訓練終了後には、小笠原所長代理から「訓練を重ねることで災害対応力は確実に向上する。今後も八戸電力センター一丸となって災害対応力の強化に努めてほしい」との講評がありました。
八戸電力センターでは今回得られた学びを今後の訓練や非常災害時の対応に反映しながら、部門間連携と地域との協力体制のさらなる強化を目指していきます。
被害状況を電力センター内で聞き取り、復旧方法のイメージを膨らませる若手社員.jpg)
高圧断線改修の様子.jpg)
配電課社員より高圧応急用電源車の操作について説明を受ける変電課社員.jpg)
送電課社員によるドローン巡視.jpg)
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