
コミュニケーション&トピックス①
リスクを前提としたコミュニケーションはなぜ必要?
2回目の配信となる 「実践!エネコミコーナー」(本コーナー詳細はリンク先記事をチェック!)。今回は、リスクを前提としたコミュニケーションがなぜ必要か?について、一緒に考えてみましょう。
今回の説明者
- ある時は海へ・・・
- 3つの顔を持つわたし
- ある時は山へキャンプに・・・ ちなみにさりげなく写してますが、ウイスキーにハマってます。3本の銘柄すべて知っている方はかなりのウイスキー党ですね!
ソーシャルコミュニケーション部門
エネルギーコミュニケーションユニット
小高 恵太 さん(現職12カ月目)
担当業務:エネルギーコミュニケーション、PR施設関係
趣味:釣り、キャンプ(休日は海か山におります)
はじめに・・・皆さんならどう思いますか?
まずは以下のやり取りをご覧ください。皆さんはA1とA2のどちらを信用しますか?
Q1.インフルエンザワクチンに副作用はないの?
A1.副作用のない医薬品はありません。しかし副作用のリスクはワクチン接種の有用性と比べて十分に低く、病状の改善が見込まれます。
A2.臨床試験を十分に行っており、副作用の心配はありません。
次に、皆さんが次のような質問をされた場合の答え方は、A3・A4どちらに近いですか?
Q2.原子力発電は安全なの?
A3.さまざまな安全対策によって安全性を高めているので、大丈夫です。実際のところ事故は起こりません。
A4.さまざまな安全対策によって安全性を高めていますが、それでも「事故は起こりうる」という認識のもと、原子力災害のリスクを限りなく「ゼロ」に近づける努力をしています。
「安心いただきたい」という思いで、A3のように答える方もいるのでは?電気事業に携わる立場としては、原子力の安全性の強調に意識が向くのも、無理のないことかもしれません。しかし、地域の方々やお客さまは、「本当に安全なの?」と感じてしまいそうな気がします。安全性の強調だけではなかなか理解いただけないのは、医薬品も原子力も同じではないでしょうか。
リスクを前提としたコミュニケーションの必要性
東京電力福島第一原子力発電所の事故を目の当たりにした今、地域の方々やお客さまが原子力発電に不安を感じることはやむを得ないことと思います。むしろ、私たち電気事業に係わる東北電力企業グループ社員が、「不安に思うのは当たり前」という前提で対話を行うことが大切です。
一方、私たちは日本のエネルギー事情を踏まえ、原子力も含めたさまざまな発電方法で電気をつくることの必要性をお伝えする立場でもあります。相手の気持ちに寄り添うことなく一方的に説明したり、伝えたいことばかり強調しても、相手の心には届きません。
原子力に関するコミュニケーションで大切なことは、まずは相手の疑問や不安にしっかりと耳を傾けること。そして、リスクを認め、そのリスクを低減するためにどんな取り組みをしているのかについて、相手の受け止めや反応にあわせ、わかりやすい言葉でお話しすることです。エネルギーコミュニケーションの実践では、この「リスクコミュニケーション」の考え方が大切です。見解の相違は残ったとしても、「リスクコミュニケーション」に基づく誠実な対話により、相手に「あなたのことは信用する」と思っていただくことができれば大きな成果といえます。

(参考)日本のエネルギーについての詳細
トピックス 菅首相が2030年の温室効果ガス削減目標を宣言
2021年4月の気候変動サミットにおいて、菅首相は、2030年度の温室効果ガスを2013年度比で46%削減する、との野心的な高い目標を国際社会に表明しました。
この表明を受けて、本年の策定に向け昨年の秋から国の審議会で本格的な議論がされている、「エネルギー基本計画(※)」においても、再エネ比率を大幅に引き上げた2030年の電源構成(エネルギーミックス)が示されるものと思われます。※日本のエネルギー政策の基本的方向性を示すもので、少なくとも3年ごとに見直し。今回は第6次計画。
この動向も踏まえながら、当社としても「カーボンニュートラルチャレンジ2050」のもと再エネ・原子力発電の最大限の活用等に主体的に取り組んでいくこととしています。今後、国の審議会の動向などに引き続き注目していきましょう。

(参考)
◆経済産業省ウェブサイト「総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会」
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