大野発電カンパニー長インタビュー

  4月に発足した発電カンパニー、再生可能エネルギーカンパニー、販売カンパニー。各カンパニー長に、それぞれのミッションなどについてお話しを伺いました。初回は、大野発電カンパニー長です。

発電カンパニーのミッションについてどのように考えていらっしゃいますか

 これまでにないスピードで変化する事業環境に対し、最適な戦略を立案、高い機動性を持って対応していくため、これまでの発電・販売カンパニーをそれぞれ「発電カンパニー」「再生可能エネルギーカンパニー」「販売カンパニー」にスリム化・再編しました。

 

 発電カンパニーは、燃料調達から卸売までの「発電・卸売」部門として独立した体制を敷いていますが、これは他社に例のないものです。内外無差別な電力卸売を通じ透明性を高めるとともに、利益の最大化を目指していきます。

 

 2030年代のありたい姿を「カーボンニュートラルに挑戦する電力供給のメインプレーヤーとして社会の持続的発展とともに成長するカンパニー」、ミッションを「安全確保を最優先に、電源ポートフォリオとバリューチェーンの最適化により電気の価値を最大化し、社会の発展に貢献するとともに利益拡大を図る」とし、「よりそうnext」の実現と「カーボンニュートラルチャレンジ2050」推進に向け、今まで以上に柔軟かつスピーディーに取り組んでいきます。

 

 

「よりそうnext」実現に向けた具体的な取り組みについてお聞かせください

 スポットLNG市況が高騰し続ける状況において、より経済性のあるLNG長期契約の配船前倒しや短期契約の活用で、燃料費の抑制に努めています。

 また、安価な電⼒調達とLNG売戻の組み合わせによる需給最適化により、コスト削減を図りました。

 加えて、需給調整市場等の新市場活用による利益拡大、上越火力1号新設工事の着実な推進などについて、大きな成果をあげてきました。皆さんには厚く御礼申しあげます。

 

建設中の上越火力発電所

建設中の上越火力発電所

 

 

 しかしながら足下においては、ロシアのウクライナ侵攻による燃料価格高騰や3月に発生した福島県沖地震により収支が悪化しており、「利益最大化」と「競争力強化」に向け、あらゆる施策を実施する必要があります。

 

 具体的には、高騰しているLNGのスポット調達を削減するため、地震で被災した発電所の一刻も早い復旧を目指します。

 また、タイミングを捉えたLNGの短期契約や石炭の固定価格契約などにより、燃料価格の変動に対応していきます。

 加えて、これまでに構築してきた燃料調達・発電・電力調達・需給運用・電力卸売といったバリューチェーンのさらなる最適化を図り、需給ひっ迫や電力・燃料市場の動向に的確に対応します。

 そして、既設発電所の熱効率向上、運用性向上や定検工期の短縮などで、より一層、コストを低減していきます。

 

 こうした取り組みが、目下の私たちの重要課題です。

カーボンニュートラルに向けた取り組みについてはどうですか

 「東北電力グループ“カーボンニュートラルチャレンジ2050”」の推進には、「火力電源の脱炭素化」が欠かせません。

 

 発電カンパニーでは、火力電源の脱炭素化に向けて、「新潟火力発電所における水素・アンモニアの混焼実証」「能代火力発電所におけるブラックペレット混焼実証」などを進めているところです。

 

 2030年に向けては石炭火力への対応がポイントです。アンモニアやブラックペレットを混焼させていきますが、コストが非常に高く、サプライチェーンも未確立です。

 2050年に向けて技術的にキーとなるのは、水素などのカーボンニュートラル燃料を利用したガスタービン発電の実現です。

 

 課題は多いものの、経済性と脱炭素化を両立した電源で、供給力だけでなく、同期化力・調整力を提供するため、設備改造やリプレースも含めた検討を加速し、しっかりと脱炭素化に取り組んでいきます。

 

能代火力発電所

最後に企業グループを含めた皆さんへのメッセージをお願いします

 組織は変わりましたが、低廉で信頼性の高い電力を安定供給するという私たちの使命・役割は変わりません。カンパニー内をはじめ、他カンパニー、各本部、グループ企業とこれまで以上に連携を密に、心を一つにして、シナジーの発揮と東北電力グループの利益最大化に努めていただきたいと思います。

 

 

 

 また安全については、昨年12月、火力発電所において一緒に働く仲間である協力会社の社員の方が亡くなるという痛ましい事故が発生しました。当社グループとして、24年間連続で死亡災害が発生しており、今年度こそ、この連鎖を立ち切るため、絶対自分たちの職場から災害を起こさないという強い意志のもと、「死亡災害ゼロ必達、感電・墜落災害ゼロ、重傷災害ゼロ」の目標を、グループ一丸となって達成することをお願いします。

 

 最後に、今後も事業環境が一層厳しくなることが予想され、様々な困難に直面すると思います。そうした中においても、これまで以上に「利益」を意識して業務を推進するとともに、皆さんがこれまで培ってきた知見や技術力そして創意工夫により、この難局をグループ一丸となって乗り切っていきましょう。

 

 「さらなる飛躍へ 挑戦!挑戦!挑戦!」の言葉を胸に、私自身も挑戦を続け、東北電力グループが大きく飛躍できる1年になるよう、皆さんと一緒に頑張っていきたいと思います。ご安全に!

 

※本インタビューは2022年4月末に実施しました。

 

<大野発電カンパニー長のプロフィールを少しご紹介>

 

出身:秋田県秋田市

趣味:ゴルフ(38年間継続、心身の健康維持に最適)

   ガーデニング(癒しの時間)

   野球観戦(楽天イーグルスの優勝を期待しています)

座右の銘:辛い時こそ笑っていよう

好きな本:池井戸潤の作品(わくわく感が良い)

若手時代のエピソード:

 初任地東新潟火力発電所での10年間の勤務経験が現在のベースとなっており、諸先輩の皆様のご指導により(樋󠄀口社長にもご指導いただきました)、貴重な経験を沢山させていただきました。

発電カンパニー組織図・概要

<本店>

 事業戦略部(業務内容:発電カンパニー運営、供給計画、新市場対応、他社電気購入・販売、需給運用など。約80名)

 燃料部(業務内容:発電用燃料の計画・購入・輸送など。約50名)

 火力部(業務内容:火力発電所の運用・保修・改良・新設など。約80名)

 土木建築部(業務内容:各発電所土木建築工作物の保修・改良・新設など。約90名)

 電源立地部(業務内容:各発電所の立地・用地対策など。約30名)

<事業所>

 各支店・会津若松支社の立地用地部門(約50名)、各火力発電所(約710名)、建設所(約50名)

※人員数は2022年5月1日時点

<関係する主なグループ企業>

 東北電力エナジートレーディング、日本海LNG、東北ポートサービス

各カンパニー組織全体図

本店組織図

 

※事業戦略部の電力調達・需給Gは7月に販売戦略部へ移管予定

イイね!
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