
CIGRE(国際大電力システム会議)とは
CIGRE(国際大電力システム会議;Conseil International des Grands Réseaux Électriques(仏))は、1921年にフランスのパリで設立された、電力関係の専門知識を蓄積・共有するための世界的コミュニティで、これまでに90カ国・1.5万人以上が参加しています。電力関係の専門知識を網羅する16の研究委員会があり、東北電力NW送電部門はこの研究委員会のうち架空送電線分野の国内組織委員長および事務局を担っています。

今回の大会ロゴ。「SENDAI」「2023」「CIGRE」の文字を鉄塔にするデザイン。
送変電建設センター(送電)渡邊亮宏主任の発案によるもの
CIGREの大会は3種類あり、偶数年にフランスで開かれる“パリ大会”、奇数年に各地域で行われる“シンポジウム”や“コロキウム”(今回の仙台大会はこれにあたります)、そして適宜開催される地域会議に分かれています。
CIGRE2023仙台大会の概要
仙台大会は前半に技術報告書をまとめるための作業会および年次総会が行われ、後半に「近年の架空送電技術と環境対策」を総合テーマとした論文発表会や展示会が行われました。
また大会にあわせて協賛企業による展示会が開かれたほか、電線および鉄塔の工場見学、総合研修センターや東京電力HD廃炉資料館を視察するテクニカルツアーが行われました。加えて、大会参加者同士の交流を深める場として、ウエルカムパーティーやガラディナー(パーティーのような形で開催する特別な夕食)が開催されました。
仙台大会の主なイベント(1)
■オープニングセレモニー(10月4日)
CIGRE仙台大会論文発表会のスタートを飾るオープニングセレモニーでは、開催地の送配電会社を代表して山田副社長が歓迎の挨拶を行い、仙台での大会開催を祝うとともに「当社と管内エリアの特徴、多様な災害の経験」、「大型送電線プロジェクトへの当社の対応」等について紹介しました。また、実行委員会委員長の倉成執行役員・送変電建設センター所長が開会宣言を行いました。
- 山田副社長
- 倉成執行役員・送変電建設センター所長
■論文発表会(10月4日~5日)
「近年の架空送電技術と環境対策」を総合テーマとし、世界各国から架空送電線・系統の環境性能・系統の技術性能の3分野から技術的な論文90編が提出されました。テーマは多岐にわたり、鉄塔・電線等の新技術、災害復旧技術、AI・ドローン、電磁界、鳥獣・景観などの環境系、雷害対策、系統解析などの変電系の技術発表も一部行われました。各論文はプレゼンテーション形式で発表され、そのうち3分野から5つの論文が優秀賞に選ばれました。
なお、東北電力NW 送変電建設センター(送電)から、藤井健人さんが「コストと信頼性の向上を実現する送電鉄塔の冠雪対策」、上林知紀さんが「送電鉄塔に使用されるジンクリッチ塗料の性能評価試験」をプレゼンテーション形式にて発表、二井関真也さんが「AIによるがいし故障予測」をポスターセッションにて発表しました。
仙台大会の主なイベント(2)
■展示会(10月3日~4日)
国内企業12社(送配電会社やメーカーなど)による展示が行われ、日本が保有する架空送電技術をはじめとした電力システムに関連する最新技術が紹介されました。同会場では展示会のほか、自由に議論できるスペースも用意され、国内外の技術者が盛んに交流していました。
東北電力NWからは、送変電建設センター(送電)の「ARによる送電線建設シミュレーションアプリ」および東北東京間連系線工事の状況を紹介しました。また、鉄塔風景写真家の藤村里木(ふじむら さとき)さんによる「鉄塔風景写真展」も開催され、日本の風景と鉄塔の「美」が織りなすこだわりの写真作品たちに多くの方々が足を止めていました。
仙台大会の主なイベント(3)
■ガラディナー(10月4日)
ガラディナーには約250名の方が参加しました。坂本社長の乾杯の発声でディナーがスタートし、その後、倉成執行役員・送変電建設センター所長が「Spirits & Future」と題して当社送電部門に受け継がれる教えを紹介するプレゼンを行いました。また、ガラディナーでは参加者の交流を深めるべく、2つのスペシャルアトラクションが用意されました。1つ目は、シンガーソングライター南壽あさ子さんによる生演奏で、 NHK番組「みんなのうた」でも取り上げられた人気の楽曲の「鉄塔」を特別に英語で演奏していただきました。2つ目は、東北電力鼓響会による和太鼓演奏で、日本の伝統文化に触れつつ、奏者のダイナミックなパフォーマンスに参加者も釘付けでした。
■各種ツアー
テクニカルツアーには、国内外の技術者36名(海外31名、国内5名)が参加しました。総合研修センターや廃炉資料館等を訪れて東日本大震災の経験・復旧対応や訓練設備を見学し、技術者間コミュニケーションの充実を図るとともに、震災からの復興を参加者自身の目で確かめていました。
このほか、日本が誇る送電線と送電鉄塔の製造技術を紹介する工場見学や同伴者向けのツアーも開催しました。
大会の様子を動画でご覧ください!
準備から当日の対応まで
大会の準備は当初5名で進めていましたが、大会3か月前には16名、さらに当日には合計43名と、送変電建設センターを中心に多くの社員が協力しました。
- 事務局のホワイトボードや机の上は準備に関する資料でびっしり
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参加証やスタッフマニュアル等、
大会前日まで事務局総出で準備に追われました
- 何往復もして会場へ運び込み
- 会議室は荷物でとんでもないことに!
- 大会本部設営の様子(1)
- 大会本部設営の様子(2)
- 2日目以降はスムーズに
事務局のみなさんは、裏で大粒の汗をかきながら仙台大会の成功を支えていました。慣れない業務で緊張もあったと思いますが、大会が終了する頃には笑顔が見られるようになりました。
仙台大会に関わったみなさん、大変お疲れさまでした!
















