
東日本大震災を教訓とし、技術・技能の相互研鑽と世代間継承を図る
激甚化・頻発化する自然災害に対して配電部門における総合的なレジリエンス強化を図り、東日本大震災から得られた知見や培った技術・技能を次世代へ継承することを目的として、「The Skills 2023」を開催しました。各支社の電力センターから選抜された選手たちが出場し、「設備復旧」と「情報管理」の2つの競技の中で、これまで磨き上げたスキルを競い合いました。
当日は工事会社、メーカーおよび部門内外の社員など、合わせて約300人が選手たちの応援に訪れました。また、現地を訪れることができなかった社員のために、新たに配電部門で導入したSTARLINK(衛星ブロードバンドインターネット)を活用し、ライブ配信を実施しました。
「設備復旧」競技では、台風および大雨の影響により配電設備が被害を受け停電した避難所に対する応急送電を想定し、災害時連携計画に基づく仮復旧工法による高圧線断線修理、変圧器・引込線・計器の新設、高圧電源車の取り付けを、4時間の制限時間の中で行いました。1支社あたり5人の班構成として、各支社ともこれまでの練習の成果やチームとしての総合力を発揮したことにより、全競技班が制限時間内に設備復旧工事を終え、安全・施工品質をポイントとして審査を行った結果、宮城支社が見事優勝に輝きました。

競技内容は直前まで非公開、迅速かつ的確な情報管理スキルを競う
「情報管理」競技では、非常災害時を想定し、復旧に向けた情報整理および情報発信などについて競い合いました。台風や大雨の影響によって供給支障事故が多発する状況下において早期復旧を実現するためには、迅速に情報を整理し、関係会社を含めて情報共有する必要があります。また、近年では地域・お客さまより、きめ細やかな情報発信が求められており、お客さまへ安心をお届けするため、配電部門が管理・発信しなければならない情報は停電状況、設備被害状況、復旧状況、お客さま申し出状況、応援隊受け入れ状況など、多岐にわたります。
今回の競技では1支社あたり3人の班構成として、実際の災害発生時さながらに配電線事故情報、お客さま申し出情報および応援隊からの現地作業情報などを各競技班へ付与し、事務局へ必要な情報が漏れなく迅速に報告されているか、視認性が高く管理されているかなどをポイントとして審査を行った結果、岩手支社が見事優勝に輝きました。

優勝チームの喜びの声を紹介します
見事優勝に輝いた宮城支社(設備復旧)、岩手支社(情報管理)の代表者の喜びの声を紹介します。
< 仙台電力センター 配電工事課 佐々木 慎也 配電主査(設備復旧)>
チーム結成当初は、班員一人ひとりの技量も性格も分からず、私自身も作業責任者という大役にプレッシャーを感じ戸惑ってばかりでしたが、日々の練習を重ねるうち、指導していただいた方々と共に「最高のメンバー」「最高のチーム」になることができたと思います。「The Skills 2023」で優勝した誇りと自覚を胸に、配電の素晴らしさや技術・技能の継承に微力ながらも携っていければと思います。「The Skills 2023」の関係者の皆さま、そして各職場の皆さまの多大なるご理解とご協力に感謝いたします。本当にありがとうございました。
< 盛岡電力センター 配電管理課 懸田 晋也 副長(情報管理)>
「The Skills 2023」では、日頃の事故対応や岩手支社独自で実施しているシナリオ非公開型非常災害訓練で培ったスキルを十分に発揮できたと感じております。競技では、目まぐるしく変化する停電状況に加えて、五月雨式に与えられるお客さまからの申出対応を、本番の非常災害さながらに息つく間もなく優先順位をつけ情報発信し続けました。次回の競技会では「憧れられる立場」であることを自覚し、弛まぬスキルの向上に努めてまいります。最後に、競技会スタッフ、参加者、関係者、そして応援してくださった皆さまに心より感謝申し上げます。

