■キラリ☆企業グループ社員にフォーカス■石巻で水彩画の作品展を開催! ~Vol.7 東北発電工業 樋󠄀口 貴之さん~

 東北電力グループでは、従業員一人ひとりが個性を生かしさまざまな分野で活躍しています。そんな皆さんのキラリと光る活躍や多彩な活動などにフォーカスする本コーナー。 第7回は、20代で始めた水彩画で配属先の風景を描き続ける東北発電工業の樋󠄀口 貴之さんに、水彩画の魅力や石巻への思いなどについて伺いました。

独学ではじめた水彩画。配属先の風景を描き続ける

 20代で水彩画をはじめ、独学で画力を伸ばしてきた樋󠄀口さん。以前の配属先だった石巻市では多くの風景を描き、市内のカフェで作品展を開きました。

 水彩画の魅力や地域にかける想いなどについてご紹介します!

 

 

☆東北発電工業(株) 樋󠄀口 貴之さん☆

・現職場 六ヶ所事業所 運転・放射線管理課

・出 身 山形県酒田市

 

───絵を始めたきっかけについて教えてください。

 絵を描くのは小さい頃からずっと好きでしたが、本格的に絵を描くようになったのは20歳ぐらいの時です。当時通っていた床屋の店主さんが油絵の先生をされていて、絵を描いてみたいと話をした私に入門用の油絵道具一式をくれたのが始まりです。

───最初は油絵だったんですね。

 はい。最初の2~3年は油絵でした。

 当時は独身だったので会社の寮で絵を描いていたのですが、油絵はどうしても臭いがきつかったり準備に手間がかかったり、あとは費用の面でもやや負担が重かったこともあって、水彩画にシフトしました。

────水彩画の魅力はどのようなところですか。

 絵の具に混ぜる水の量で色の濃淡を創り出すことができて、にじみやぼかし、グラデーションといった表現が自在にできることです。手間や費用があまりかからず手軽に始められるのも魅力ですね。

 あとは精神的な部分として、絵を描くと心が落ち着いたりストレス解消になったりすることも魅力です。私は自宅に帰らない週末などは時間を忘れて絵に没頭して、一日のうちに何作も制作することもあります。

 また、絵を描き続けていることで物の細部の色や様子を詳細に見るクセがついて、細かいことに気が付くようになったと思います。

 

蛍谷のホタル(青森市浅虫)

 

───どのような題材を選ぶことが多いですか。

 花などの静物を題材にすることもありますが、勤務地の周辺や自宅(酒田市)への道中の風景を選ぶことが多いです。気に入った風景の写真を撮って、後からその写真を見ながら絵を描きます。最近では自作した野外スケッチ用の三脚を持ち出して、その場で絵を描くこともあります。

 

野外スケッチの道具一式

 

───1つの作品を完成させるのにどのくらいの時間がかかりますか。また制作のペースはどのくらいですか。

 作品によって様々ですが短いと1時間、長いと4時間くらいかかります。大体ひと月に7~8作品くらいを描いています。

 

牡鹿御番所公園に降り注ぐ星たち

 

───力強さや色合いなど、作品それぞれに魅力がありますね。どのようなことを考えながら制作されていますか。

 自分の作風を語れるほどではありませんが(笑)、元々油絵から本格的な絵をスタートしていることもあって、水彩画にしてはタッチが強めだと思っています。また一般に水彩は透明感が持ち味と言われていますが、私は光の当たる部分と影の部分の違いをはっきりと出すのが好みで、コントラストが強めです。

───絵を描くうえで難しいと感じるところはありますか。

 例えば下絵のパース※が少しでもずれていると、いくらタッチを工夫しても違和感のある絵になってしまいますので、注意が必要です。絵の具の扱いについても見たままの色を表現する難しさに加えて、水の量のコントロールを間違うと絵の具が流れてしまって狙い通りの表現にならないので、ここも難しさがあります。

※遠近感を出すために使用する図法のこと

───今年、石巻市内のカフェで作品展が開かれました。これはどのような経緯で実現したのでしょうか。

 これまで描いた絵は家族や友人に見せることがほとんどだったのですが、特に沢山描くようになった数年前からはもっと広く多くの人に見てもらって評価や感想を聞いてみたいと思うようになりました。当時単身赴任で住んでいた石巻市で個展を開くための下調べをしていたところ、石巻のカフェ「ヌーン」さんの存在を知ったのがきっかけです。

 「ヌーン」さんは東日本大震災を乗り越えて営業を続けられているカフェで、たびたびギャラリーとして地元で制作されたアート作品の展示会を開かれていました。そこで私も昨年6月にお店へ伺い、作品をお見せして展示会の開催をお願いしたところ快諾いただき、開催の運びとなりました。

 お店の地元への強い思いもあって展示会のタイトルは「水彩画で巡る 石巻の名所」とし、そこから3月の開催に向けては追加で石巻の風景画を描いて、無事に狙い通りの展示会を開くことができました。

 期間中は私も何日かギャラリーに立ってお客さまの感想や評価を直接聞くことができ、充実した展示会となりました。

 

 実は来年の3月にもまた展示会を開催させていただく予定があって、来年は「ヌーン」さんがオープン20周年を向けることから、お祝いの意味も込めて花の絵を中心にとして展示にする予定です。

 

───作品展では作品のチャリティー販売も行われました。作品を通じて地域をサポートすることへの思いをお聞かせください。

 作品をチャリティー販売することについては「ヌーン」さんからのご提案でした。

 作品を見てもらうことが目的の展示会だったので当初は販売という考えはなかったのですが、お店からの提案を受けて「作品の展示会を通じて地元へ貢献する」という目的に共感し、ある意味これまでの恩返しのような気持ちでチャリティー販売することを決めました。

 販売によって原画が手元から無くなってしまうことには若干の寂しさを感じますが、それでも趣味を通じて地元へ貢献できたことへの喜びを感じています。

 

 

───絵の腕前は社内でも発揮されているのでしょうか。

 社内で絵を描く機会はあまり多くはないのですが、以前勤務していた女川支社でヒューマンエラー防止ポスターの所内コンテストがあり、フクロウの絵を使ったポスターで応募して最優秀作品として表彰されたことがあります。

 

最優秀作品を受賞したポスター

 

───転勤を受けて、今後の絵の題材は六ヶ所村や下北地域になるのでしょうか。

 東通に12年ほど勤務経験があって下北には土地勘があるので、今後は色々と描いてみたいと思っています。

 といってもこれから寒くなるので、暖かくなってからですね(笑)

───今後の目標や、ビジョンのようなものはありますか。

 まずはもっと絵が上手くなりたいです。今回の展示会で地域の方々と絵を通じてコミュニケーションを取る楽しさも経験したことで、いずれは地元酒田に根差した、創作活動の輪を広げるサークルのような活動ができたらと思っています。地域の盛り上げの一助になれたら嬉しいです。

───読者の皆さまにメッセージをお願いします。

 水彩画は誰でも始めることができる手軽な趣味です。ぜひ楽しく絵を描いて、右脳の活性化にトライしてみませんか?

 

 

(本インタビューは2024年9月下旬に実施しました)

 

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