
【地域の魅力発信シリーズ#3】粟島浦村の「ある」を訪ねて
新潟県北部の小さな離島「粟島」。新潟の島といえば佐渡島を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実はこの粟島にも知られざる魅力がたくさん詰まっています。新潟支店のBRIDGE取材班がお届けします!
今回は新潟支店の山本さんが現地取材!
皆さんからの情報提供をもとに進めるこのコーナー。第3回は、新潟支店地域共創本部の山本優斗さんからの取材レポートをお届けします!
<情報提供者のご紹介>
【山本さんからのコメント】 地域の魅力発信シリーズ誕生以降、虎視眈々とチャンスをうかがっていたところ、粟島を訪れる機会が舞い込んできました。この機を捉えて粟島のPRをしたいと考えた私とマカプゥの一名一羽が新潟支店BRIDGE取材班として島内を駆け回ってきましたので、「小さな島に詰まった多くの魅力」を知っていただけると嬉しいです。
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日本海に浮かぶ新潟県の小さな島「粟島」
粟島は東西4.4km・南北6.1km・周囲23kmの島で、粟粒のように小さいことから「粟島」と名付けられたと言われています(諸説あり)。2025年4月時点の人口は294人で、島民はみんな顔見知り。同じ名字の人が多く、お互いを名前で呼び合うことが多いのだとか。恵まれた海洋資源を生かした漁業や観光業などが島の産業を支えます。定期船が到着する島の東側に「内浦(うちうら)」、西側に「釜谷(かまや)」の二つの集落があり、個性豊かな食堂や民宿が並びます。
粟島には村上市の岩船港から粟島汽船のフェリーを使って渡ります。7月のある晴れた日、観光や釣り、仕事で向かう人たちとともに、取材班を乗せた船が粟島に向けて出発しました。爽やかな潮風に吹かれること95分。実際に乗ってみると、あっという間の到着です♪
- 400人乗りの「フェリー ニューあわしま」
- 飛べる鳥と飛べない鳥
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カモメではなくウミネコです
(目の周りとクチバシ先端が赤い)
- 着いたよ、粟島!
粟島観光協会の松浦さんに聞く、粟島の魅力
粟島の魅力を探るため、取材班一行は粟島港汽船乗り場にある粟島観光協会を訪れ、事務局長の松浦さんにお話を伺いました。

一般社団法人粟島観光協会 事務局長 松浦拓也さん
──初めて粟島に来たのですが、島にはどんな魅力がありますか
粟島は面積が小さく人口も少ないですが、その分人と人とのつながりがとても強い島です。自然も豊かで、海だけでなく山の幸もあり食べ物が美味しいのはもちろんですが、一番の魅力は、やはり人と人とのつながりだと思います。近年、離島ならではの暮らしに魅力を感じて移住される方が増加傾向で、地元の方々も温かく迎え入れている雰囲気があり、地域のコミュニティに自然に馴染んでいるように感じています。

内浦集落の通りから見る街並み
──オススメのスポットや観光の楽しみ方は
観光シーズンは春から秋で、季節ごとに粟島ならではの体験を楽しむことができます。春はバードウォッチング、夏になると透明度の高い海での海水浴・シュノーケリングや、島内に6カ所ある展望台巡りもオススメですね。中でも、新潟百景にも選ばれたことのある「仏崎展望台」からの景色は素晴らしいので、是非見ていただきたいと思います。秋は磯ダコ捕り体験もでき、観光シーズンを通して釣りを楽しむことができます。
加えて、粟島は街灯が少ないため星空がとても綺麗に見えます。宿から一歩足を踏み出して満天の星空を楽しんでいただきたいと思います。
──観光客を対象とした謎解きゲームを実施されているとお聞きしました
今年4月から、粟島浦村のマスコットキャラクターを活用した「タイボーくんの謎解き散策」を実施しています。これは、島に来られた方から「島でどう過ごせばいいか」と問い合わせを受けることが多くあり、そうした方々に気軽に楽しんでいただけるよう、協会スタッフの本保(ほんぼ)さんが中心となって企画したものです。内浦バージョンと釜谷バージョンを作成しています(A4判の冊子で各地区300円、セット500円)。
冊子には集落の地図と問題が載っていて、島を散策しながら謎解きをすることで名所や見どころを発見できる内容となっています。最後の謎を解いたら観光協会の窓口に提出していただき、正しい答えを導き出せていれば記念品をプレゼントしています。

タイボーくんの謎解き散策
──粟島には同じ名字の方が多く下の名前で呼び合うことが多いそうですが、他に「粟島あるある」があったら教えてください
粟島あるあるですか…。逆に、物理的に「ない」の方が多いですね(笑)。例えば、粟島では稲作をしていませんし、肉や卵なども島外から調達します。ただ、それで生活に困っているかというと、そうでもありません。親戚だけでなく、隣近所や、道ですれ違った人同士のおすそ分けが頻繁に行われています。やはり最初にお話ししたように、人と人とのつながりが深いと感じますね。観光で来られた方にはぜひ、この島に「ある」様々な魅力に気づいてもらえると嬉しいです。
見つけたい、粟島の「ある」
松浦さんに島の魅力を教えてもらった後、取材班は粟島の「ある」を探しに出かけました。果たして、どのような素敵な出逢いが待っているのか…。期待に胸を膨らませながら歩くこと約30秒。
\カフェがある/
目に飛び込んできたのは「カフェそそど粟島」。店主の世良(せら)さんは2014年に地域おこし協力隊として移住し、このカフェを開きました。「そそど」は島の方言で、ゆっくり・のんびりを表す言葉。目の前に広がる海を眺めながら「そそど」することができます。世良さんのオススメは、旬の魚で作った「魚カツ丼」と島で採れたジャガイモで作ったコロッケ!さっそく、これからの探索に備えて腹ごなしをしていきます。
- カフェそそどの外観
- 魚カツ丼(この日はホシザメ)と島で採れたジャガイモのコロッケ

オーシャンビュー!
\直売所がある/
お次はカフェと棟続きになっている「直売所ばっけ屋」へ。「ばっけ」は島の方言で「たくさん」や「いっぱい」の意味。店頭には海産物・農産物・民芸品がたくさん並びます。ここでは粟島産の枝豆「一人娘」やサツマイモなどを使って作られたアイス・おやつを購入。先ほど蓄えたパワーと血糖値を更に上昇させていきます…!
- 直売所ばっけ屋の外観
- 枝豆や山菜のアイス、サツマイモのクッキー、干しいもなど
\どこか懐かしい街並みがある/
謎解きをしながら内浦集落を散策。約700mの通り沿いに商店や食堂・民宿などが立ち並びます。観光客は車の乗り入れができないため、釜谷地区や島内各所の展望台などへはコミュニティバスか自転車(レンタサイクルまたは持ち込み)で移動します。
- 内浦集落の案内図
- 内浦行きコミュニティバスの停留所

粟島浦村小中学校前に「ある」唯一の信号機
子どもたちに交通ルールを身に付けてほしい目的から設置された
\トンデモない絶景がある/
松浦さんから教えていただいた情報を頼りに、美しい景色を求めて仏崎展望台へ足(羽も?)を伸ばしてみました。
画面越しでは決して味わえない絶景が、そこにはありました。
釜谷集落の風景。内浦集落と比べて起伏が激しいのが印象的でした
仏崎展望台から望む日本海に沈む夕日。・・・誰か写っている?
海水浴場から満月と満点の星空を仰ぐ。流れ星も見えました☆
馬との暮らし「しおかぜ留学」
島内唯一の学校である粟島浦小中学校には、島外からの入学または転入を希望する児童・生徒を受け入れる「しおかぜ留学」という制度があります。児童・生徒は親元を離れて寮生活を送り、島の仕事(山・海・農業・民宿手伝いなど)や馬との関わりを通じて社会に貢献する力を身に付けます。
2024年に開催した第50回東北電力中学生作文コンクールで秀賞を受賞した菊池芙優(きくち ふう)さん(現在中学3年生、菊池さんの作文は記事最下段リンクからご覧いただけます)は、同制度を活用して小学5年生の時から粟島での生活を送っています。留学生の活動拠点は7頭のポニーが暮らす「あわしま牧場」。ここでは、観光客もひき馬や乗馬体験、乗馬レッスンを受けることができます(要予約)。取材班がお邪魔した時には、島外からの留学生(小学5年生~中学3年生)の皆さんが馬のお世話や乗馬のトレーニングをしていました。
- あわしま牧場の外観
- (おそらく)日本で一番海に近い牧場です
- 乗馬準備の様子
- 乗馬の様子
ちなみに、粟島には昭和初期まで野生馬が生息していたそう。江戸時代の記録によれば、その数は約50~60頭とのことです。この野生馬には、源義経公が奥州へ落ち延びる途中で解き放した馬が海を泳ぎ渡ったものという言い伝えがあります。

粟島の野馬像
まだまだ紹介しきれないほど「ある」島の魅力の数々ですが、帰りのフェリーの時間が迫ってきてしまいましたので、今回の旅はここまで。皆さんも是非、粟島を訪れてみてはいかがでしょうか。
編集後記
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。島内では、道すがら出会う人と交わすあいさつや会話に加え、松浦さんや世良さん、あわしま牧場の皆さんをはじめとする地元の方々に親切にしていただき、常に人の温かみに触れながら過ごすことができました。また、数々の絶景・鳥の鳴き声・豊かな自然が生み出す食材・爽やかな潮風…。喧騒の日々から少し離れ、五感が研ぎ澄まされたような気もしています(笑)。次に行く機会があれば、心残りであった粟島グルメの「わっぱ煮」を食べ、釣りをしたり他の展望台にも行ってみたり…。そして、最後は星空を眺めながらテント泊をしたいと思います!
<関連リンク>
< 地域の魅力に関する情報を大募集!>
今回の「地域の魅力発信シリーズ」はいかがでしたか?経営理念「地域社会との共栄」やスローガン「より、そう、ちから。」を掲げる東北電力グループ。皆さんにも思い出の場所、大事にしたい地域や文化があるのではないでしょうか?BRIDGEでは私たちの事業基盤である東北・新潟各地域の個性あふれる魅力の発信を強化していきたいと考えています。
本コーナーを盛り上げていくため、総務・地域共創部門では、皆さまからの投稿・情報提供をお待ちしています。「我が地域の魅力を紹介したい!」という方は、おすすめスポット(観光スポット・グルメ・伝統文化など)とエピソードを添えて、下記担当者へご連絡ください。執筆した記事を寄稿いただくことでも良いですし、必要に応じてBRIDGE取材班が現地取材に同行することも可能です!ぜひBRIDGE取材班の一員として一緒に取り組んでみませんか!
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担当者:総務・地域共創部門(地域共創・広報ユニット) 亀澤、小山、佐々木
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【地域の魅力発信シリーズ#1】岩手県一関市「旧鬼死骸村」を訪ねて


