
人権尊重と多様性を力に変える経営とは
東北電力グループは、「東北電力グループ人権方針」を定め、事業活動全体において、すべてのステークホルダーの人権を尊重する責任を果たすことを宣言するとともに、「東北電力グループ行動指針」において、「個人の尊重と風通しの良い活力ある企業風土づくり」を掲げ、人権意識の向上に取り組んでいます。
例年、東北電力グループは12月4日から10日の「人権週間」に合わせ、人権意識の向上に向けた啓発活動の一環として、当社グループの経営層を対象とした人権講演会を開催しています。今年度は、多様な個性をもつ従業員によりそい、人権を尊重することは、個々のエンゲージメント向上にもつながる重要な視点となるという観点から「多様性(ダイバーシティ)」をテーマに据え、ジェンダー平等やLGBTQ+などの幅広いテーマに携わってきた、㈱アーク・アンシェル代表取締役の前田京子氏を招き、「多様性を力に変える経営-人権尊重と対話が生み出すエンゲージメント」と題し講演会を行いました。

ダイバーシティ推進コンサルタント 前田京子氏による講演会の様子
多様な人材が尊重される組織が競争力を生む理由
講演では、世界と日本のESG※をめぐる潮流に触れながら、多様性・対話・組織文化が「経営テーマ」として扱われている背景について説明がありました。価値観の変化や採用市場の変化、ジェンダー平等の流れ、ビジネス環境が急速に変化する中では、多様な個性・価値観・経験をもつ人材が活躍できる状態をつくることが企業価値の向上へつながることについて話がありました。
あわせて、多様性に関連して、「LGBTQ+」についても触れ、LGBTQ+当事者への直接的な支援だけではなく、アライ(Ally=支援者、応援者)を増やし、見える化していく取り組みが、働きやすい職場づくりには大事である、との話もありました。
実際に、アライグッズを制作し、職場でも上司の机の上に旗が掲げられている企業の事例について紹介がありました。
※ESG:Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス)

講義資料抜粋 多様性・対話・組織文化が経営テーマとして重要な背景
「個性尊重」×「対話」×「組織文化の進化」で企業価値を高める
人権尊重・個人尊重の切り口で社員のエンゲージメントを高めていくための「双方向コミュニケーション・対話の重要性」についても話がありました。また、変化が激しい時代においては「多様な人が尊重されること」が競争力を高めることにつながります。個性豊かな、自由な意見・アイデアを生かす組織をつくるために、価値観や文脈の違いを理解し、相手を理解しようとする姿勢を双方向のコミュニケーション・対話により示すことが重要であることを強調しました。
そのために「今日からできる3つの行動」として、「個性を尊重した双方向コミュニケーション」「短時間で本音を引き出す対話」「経営層と社員の距離を縮める取り組み」を提示しました。経営と現場のコミュニケーション活性化の具体事例として、経営層が現場社員とラフに対話を行うなどの、ユニークで興味深い取り組みについて聞くことができました。

縦横の壁をなくし、社員が活躍できる組織風土へ
講演後は質疑応答が活発に行われ、質問も相次ぎ、会場は盛り上がりを見せました。
人権尊重はコンプライアンスと価値創造のいずれで捉えるべきか、という問いに対しては、ハラスメント防止やガバナンスはコンプライアンスに関わり、一方で多様性を尊重し生かすことは社員エンゲージメントや新しいサービス創出につながり、競争力を高めるものとなることから、両面で重要との回答がありました。
また、若手や現場とのコミュニケーション円滑化について質問が出されると、「経営層と社員の距離を縮める対話」が鍵であり、リアルな場で熱意を伝えることが重要と話しました。さらに、組織内の縦横の壁を無くすためには、ランチ会や懇親会などで本音を共有できる場の工夫と、業務外テーマで横のつながりを促進することが有効との提案もありました。
LGBTQ+への対応では、カミングアウトを促すのではなく、アライ登録や支援体制を整え、チェックリストで個別ニーズに応えることが基本と示されました。
今回得られた知見を生かし、東北電力グループは人権尊重、個性尊重を切り口として「多様な人財がイキイキ働く職場づくり」を進めていきます。
講演会の様子はT-nextへも掲示していますので、ぜひご覧ください。
質疑応答の様子
