
幅広い世代の社員が参加
社会人として求められるコミュニケ―ション力を養うコミュニケーション講座が2月25日に、生成AIとの向き合い方について学ぶ生成AI活用講座が3月25日にそれぞれ開催されました。両講座は、よりそうnext+PLUSで示された「ありたい姿」の実現に向けて東北電力新潟支店が行った自主的な取り組みであり、両日とも幅広い世代の社員が参加し、コミュニケーション手法や生成AIの効果的な活用方法について理解を深める機会となりました。
新潟日報社によるコミュニケーション講座
コミュニケーション講座では、新潟日報社読者局の木村氏を講師に、新聞記事がどのような文章構成で書かれているかをひも解きながら、「情報との向き合い方」や「コミュニケーションの基本」について学びました。
はじめに紹介されたのは、新聞を用いた効率的な情報収集の方法です。記事は「リード」「意義付け」「経過」という順で要点から書かれる「逆三角形型」の構造になっています。この構造を知ることで、「何を読まないか」「どこまで読むか」を自分で選択できるようになり、限られた時間の中でも効率よく必要な情報をつかむことができると紹介されました。

講師は、記者としての豊富な経験を持つ新潟日報社読者局の木村氏
このほか講師の木村氏は記者時代の経験から、「コミュニケーション力は生まれ持った才能ではなく、日々の意識によって高めることができるスキルである」と述べました。意識するポイントの一例として、「相手の話を映像として思い浮かべられるように聴き取ることで、理解が深まる」「説明に入る前に相手がどんな情報を求めているのかを考えることや、説明する際に事実と意見を分けて伝えることで、相手に伝わりやすくなる」などが挙げられました。また、受講者同士で肯定的なあいづちを用いて対話するロールプレイングを行い、相手本位の質問を意識しながら会話を進めることでスムーズな会話のキャッチボールができることを体感しました。

受講者からは、「新聞記事の文章構成が分かり、新聞を読むハードルが下がった」「学んだことを業務に生かし、お客さまに寄り添う姿勢を大切にしていきたい」といった感想が寄せられました。
新潟日報社による生成AI活用講座
新潟支店は、新潟日報社が設立した「新潟日報生成AI研究所」が提供する生成AIサービスを昨春よりトライアル導入しています。今回はその生成AIを使用しながら、生成AIを業務に活用するうえでの心構えや、実践的な使い方を学びました。
講師に新潟日報生成AI研究所の小林氏を迎えた講座の冒頭では、生成AIの基本的な特性が紹介されました。生成AIは、文章の意味を理解しているわけではなく、言葉の確率的なつながりをもとに回答を生成するため、事実とは異なる内容を含んでしまう「ハルシネーション」が生じる可能性があります。そのため、回答をそのまま使用せず、ファクトチェックを行う必要があると説明がありました。また、「ハルシネーション」を防ぐために、「事実のみで生成して」といった指示を与えるなどの工夫が有効であることも学びました。
続いて、生成AIを活用するうえで欠かせない「プロンプト」について解説が行われました。明確で具体的な指示を出すことで回答精度が高まるとされ、5W1Hを意識した指示や、課題および求める回答内容を明確にすることが重要であると学びました。
演習では、各所属グループの業務に関するお題に対し、各自が考えたプロンプトを用いて回答を求めました。演習を通じて、生成AIの業務活用の可能性を実感するとともに、同じ目的で生成AIに質問しても、プロンプトの書き方や具体性の違いによって、得られる回答の内容や質が大きく変わることを体感しました。

講師の新潟日報生成AI研究所の小林氏は長年記者として活躍し、長岡支社長などの要職を務めた。
現在はその経験を生かし、新潟日報生成AI研究所で生成AIの普及に取り組む
また講座では、よいプロンプトを作るためには、常に自身の「言語化」能力を高めていくことが重要であるとされ、その方法について説明がありました。普段は無意識に行っている思考や判断を意識的に言葉にして整理することが効果的なトレーニングになり、生成AIへの指示を明確にできるだけでなく、対人コミュニケーションにおける説明力の向上にもつながることを学びました。
受講者からは、「生成AIに頼り過ぎると自分で考えなくなると思っていたが、使いこなすためには具体的な言葉を考える必要があり、むしろ頭を使うことが分かった」「自分が思い描く形を言葉で指示できるよう、日頃から『言語化』を意識したい」といった感想が寄せられました。
2日間の講座を通じて
両講座終了後に実施した受講者アンケートの自由記述では、講座内容や得られた知見に対して、受講者からおおむね好意的な意見が寄せられました。それらの声を生成 AI で分析し、数値化した結果、いずれの講座も5点満点で4.0点という評価となりました。一方で、学んだ内容を日常業務のどの場面で、どのように活用すればよいのかについて、より具体的な事例を求める声も見られました。こうした結果を踏まえ、新潟支店では今後、実務への応用方法を学ぶ研修を実施していくこととしています。