
高橋特別顧問の横顔
高橋特別顧問は、1941年、宮城県のご出身。仙台第二高等学校、東北大学法学部を経て「東北で最大の公益事業の会社であり、生まれ育った東北地方の発展に少しでも貢献できる」との思いから、1963年4月、東北電力入社。仙台営業所を振り出しに、燃料、企画、秘書などの業務に携わった後、取締役秘書室長、常務取締役、取締役副社長お客さま本部長を経て、2005年、社長に就任。社長在任中は、災害対応力や原子力品質保証体制の強化、経営効率化による電気料金の引き下げ、経年化した火力発電所のリプレースをはじめとした低炭素社会に向けた取り組みなど、電気事業を通じた地域社会の発展に尽力されました。
また、2010年には会長に就任するとともに、東北経済連合会会長をはじめ、経済団体の要職に就任。東日本大震災からの復興への取り組みをはじめ、東北経済界のリーダーとして各方面にトップセールスを行い、復興の加速化に貢献しました。
さらに、日本電気協会会長をはじめとする電気事業関係団体の要職や、政府系機関の公職を通じて社会の発展に貢献した他、仙台フィルハーモニー管弦楽団理事長や東北日本カナダ協会会長、発明協会副会長等の文化振興や発明、国際親善等への貢献にも取り組まれました。
今回、高橋特別顧問のこうした数々のご功績が認められ、受章に至ったものです。
高橋特別顧問が受章した「旭日大綬章」は、国家または公共に対して功労があり、顕著な功績を挙げた方に贈られる「旭日章」の最高位となります。今回(令和3年秋の叙勲)は全国で2人が受章しました。
高橋特別顧問 喜びの言葉
この度は、図らずも旭日大綬章という叙勲の栄に浴し、誠にありがたく、身に余る光栄でございます。「多年にわたり電気事業に携わり、業界の発展に尽力した」ことが功労の一番の理由に挙げられております。これは、長年にわたり私がご指導とご支援を頂いた会社の大先輩や同僚、友人の方々のお蔭でもあります。また、会社自体が国民の皆さんから頼りにされ、好感を持たれているからでもあります。社員の皆様にも心から感謝したいと思います。
さらに、私にとって小中学校などの恩師の方々にも大変お世話になりました。そして、電気事業をはじめ関係各界の皆様からのご協力、ご支援もありました。このような皆様に、あらためて深く感謝を申し上げたいと思います。
振り返れば、これまで半世紀余にわたり、東北電力(株)に勤務する中で、電力やエネルギーに係る仕事に携わってまいりました。また、東北経済連合会では、大震災の被災地である東北の復興に力を注いで参りました。さらに、電気事業連合会や日本電気協会、行政機関の各種委員会、仙台フィルハーモニー管弦楽団などの諸団体の役職も務めさせていただきました。こうした活動を通じて、いささかなりとも我が国や東北地方の復興、発展に貢献できたのであれば、嬉しく思います。
私は、子供時代に習った詩「雨ニモ負ケズ」(宮沢賢治)の精神が、自分の行動のバックボーンになっている気がしています。「苦しい時にも頑張れ」「謙虚であれ」ということ。社員の皆さんには、東北の発展のためにこれからも頑張って頂きたいと思っております。
私は、今後とも微力ながら、皆様のお役に立つべく努力して参りたいと思っております。引き続きよろしくお願い申し上げます。
高橋特別顧問のご功績を辿る
―災害対応力と原子力品質保証体制の強化―
高橋特別顧問が社長を務めた2005年から2010年には、2005年8月の宮城県沖を震源とする地震、2005年下越雪害、2007年新潟県中越沖地震、2008年岩手・宮城内陸地震と、毎年のように自然災害に見舞われました。
高橋特別顧問は、社長として災害復旧の陣頭指揮を執るとともに、得られた教訓を、その後の訓練で検証しながら対策に反映し、当社の災害対応力を強化してきました。
一方で、2006年には、原子力品質保証体制総点検委員会を設置。高橋特別顧問が社長として委員長を務め、品質保証体制強化と安全文化の向上の観点から、原子力安全に関する品質方針の抜本的改正、原子力考査室の設置や原子力品質保証室の新設、原子力に対するトップマネジメントの強化等を進めました。
こうした災害対応力強化、安全最優先の文化の下で、2007年新潟県中越沖地震で得られた知見も積極的に取り入れながら、約6,600個所にも及ぶ原子力発電所の耐震裕度向上工事を進めてきました。
こうした当社の対応が、2011年に発生した東日本大震災での早期復旧、また、震源に最も近い原子力発電所である女川原子力発電所の安全な停止につながりました。震災後に視察した国際原子力機関(IAEA)は、「女川原子力発電所の施設は、地震の規模、揺れの大きさ、長い継続時間にかかわらず“驚くほど損傷を受けていない”」と評価しています。
- 2006年を「原子力発電所の品質保証にかかわる意識改革元年」と位置づけ,業務品質と安全文化の向上に取り組む
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2007年新潟県中越沖地震の対策本部で
社長として指揮を執る
- 2008年岩手・宮城内陸地震により山間部で大規模な土砂崩れが発生。迂回ルートの建柱現場を視察する。
高橋特別顧問のご功績を辿る
―電気料金の引き下げと地球環境問題への対応―
社長在任中は、設備形成の効率化や燃料調達の多様化、電力業界初となる電気設備の新増設工事受付の集中化(契約センター設置)など、経営の効率化にも取り組みました。その成果は、2006年7月の電気料金改定で地域に還元しました。
また、地球環境問題が深刻化する中で、環境調和型社会の形成に向けても積極的に取り組みました。2005年12月に東通原子力発電所1号機、2006年12月に東新潟火力発電所4-2号系列が、それぞれ営業運転を開始しました。さらに、経年化が進んでいた仙台火力発電所や新仙台火力発電所について、環境性、経済性に優れた高効率ガスコンバインドサイクル発電へのリプレースを進めました。
そして、需要面では、電化住宅を推奨するハウスメーカーや機器メーカーと連携し、寒冷地である東北地方における「エコキュート」や「ヒートポンプ暖房」など環境性・省エネルギー性に優れた電化機器の普及に努め、東北地域におけるエネルギーの有効活用やお客さまの住環境改善、ひいては低炭素社会実現に多大な貢献を果たしました。
- 東通原子力発電所1号機の使用前検査合格証を受領。営業運転を開始(2005年)
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効率化の成果を地域に還元すべく、電気料金引き下げを公表
(2006年)
高橋特別顧問のご功績を辿る―東北の復興・発展に向けて―
東北経済連合会会長在任中の2011年3月に発生した東日本大震災で、東北地方は甚大な被害を受けました。東北経済連合会では、高橋特別顧問を委員長とする「大震災復興対策特別委員会」を設置。5月13日には「大震災復興に向けた提言」を取りまとめ、国等の関係機関に要望活動を実施しました。その中には、「震災復興庁」や「東北震災復興局」の設置があり、国においては「復興庁」および岩手・宮城・福島3県に「復興局」を設置しました。
さらに、東経連ビジネスセンターでは、東北企業の商品の購入を通じて復興への貢献を目指す「買おう!東北」運動を提唱。震災により販路が断たれ、新たな販路の拡大が大きな課題となった被災企業の支援に取り組みました。また、高橋特別顧問が当時会長を務めていた東北観光推進機構においても、観光を通じた復興に取り組みました。
こうした震災からの復興への取り組みに加え、将来の東北・新潟の発展に向け、東北放射光施設推進協議会代表(宮城県知事、東北大学総長と共同代表)として、関係者の意向の取り纏めに努力・腐心し、最終的に次世代放射光施設の建設決定に至りました。さらに、国際リニアコライダー(ILC)の日本誘致について、東北ILC推進協議会代表(東北大学総長と共同代表)として、その実現に向けて鋭意活動を続けています。
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東北経済連合会会長として、震災からの復興に
向けた提言書を海江田経済産業大臣に提出(2011年)
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次世代放射光施設の実現に向け、下村文部科学
大臣に要望書を提出(2015年)
- 東北ILC推進協議会共同代表として、ILC誘致に向けて各方面に精力的に働きかけ。菅官房長官に要望書を提出(2019年)
高橋特別顧問 ご経歴
| 1941年1月20日 | 宮城県ご出身 |
| 1963年3月 | 東北大学法学部ご卒業 |
職歴
| 1963年 4月 | 東北電力株式会社に入社 |
| 1976年 7月 | 同 燃料部燃料計画課主査 |
| 1978年 7月 | 同 燃料部副調査役 |
| 1980年10月 | 同 東京支社付電気事業連合会出向 |
| 1983年 7月 | 同 企画室企画課長 |
| 1986年 7月 | 同 社長室秘書課長 |
| 1989年 2月 | 同 社長室秘書役 |
| 1992年 7月 | 同 秘書室長 |
| 1994年 6月 | 同 理事秘書室長 |
| 1997年 6月 | 同 常務取締役 基幹系統建設推進本部本部長代理 |
| 1999年 6月 | 同 常務取締役 |
| 2001年 6月 | 同 取締役副社長お客さま本部長IR担当 |
| 2003年 6月 | 同 取締役副社長お客さま本部長IR担当 企業倫理担当 |
| 2005年 6月 | 同 取締役社長 |
| 2010年 6月 | 同 取締役会長 |
| 2015年 6月 | 同 相談役 |
| 2021年 4月 | 同 特別顧問(現) |
関係団体に関する主なご経歴
| 2010年 5月 | (一社) 東北経済連合会会長 |
| 2012年 7月 | 東北ILC推進協議会共同代表(現) |
| 2015年 7月 | (公財) 仙台フィルハーモニー管弦楽団理事長(現) |
| 2016年 6月 | (一社) 東北経済連合会名誉会長(現) |
| 2019年 6月 | (一社) 日本電気協会会長(現) |
表彰歴
| 2013年 7月 | 仙台市特別市政功労者章 |
| 2016年11月 | (仏国)レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ |
| 2021年11月 | 旭日大綬章 |
画像アーカイヴ

東通原子力発電所1号機の竣工祝賀会で 地域との絆を深める(2006年)

アレバNC社 ローベルジョン会長兼社長とウラン濃縮役務契約の調印式(2006年)

業務品質向上と安全文化の定着に向けて 仙台営業所での対話(2006年)

東通原子力発電所第1回定期検査に当たる所員に訓示。この第1回定期検査で放射線業務従事者が受けた被ばく線量の総量0.14人・Svは,当時世界のBWRで最も低い値であった(2007年)

新潟県中越沖地震の被災地で復旧に励む所員を激励(2007年)

オーストラリアLNG社 クリアリ社長と(2008年)

2008年6月に発生した岩手・宮城内陸地震の停電復旧で佐藤栗原市長から感謝状を受ける(2009年)

女川原子力発電所で 所員らと昼食(2009年)

東北新幹線全線開業の出発式。東北経済連合会会長としてテープカット(2010年)

東北電力ミッターゲッセンコールで歌声を披露(2016年)

フランス政府よりレジオン・ドヌール勲章を受章。フランス語で御礼のスピーチ(2016年)

フランスで開催されたILCの国際学会に参加。フランス語でILC誘致についてスピーチ(2017年)
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