
第5回 東通原子力発電所の審査はどんな状況なの?

前回(リンク)、原子力発電所が止まっているときの仕事について教えてもらったけど、東通原子力発電所の審査はどんな状況なの?
東通原子力発電所の審査は2014年6月に申請してから今も続いているよ。
審査は大きく分けて地震や津波に係る自然現象に関する審査(地震・津波の審査)と設備設計の妥当性に係る審査(プラントの審査)に分かれているけど、今は地震・津波の審査を受けているんだ。


7年以上も審査が続いているけど、どうして時間がかかっているの?
敷地内には、10本の主要な断層(F-1断層~F-10断層)と他に小さな断層があるんだけど、「①断層が地震を起こす活断層ではないこと」や「②重要施設直下の断層が地震で動いたりする断層ではないこと」を確認するための審査に多くの時間がかかったんだ。
地震で動く断層の上には原子炉施設を設置することができないんだ。
もちろん、発電所を建設するときにも、断層が地震を起こす活断層でないことを国が確認して、認めていたよ。
でも、東日本大震災後、原子力規制委員会が有識者会合の中で再確認を行うことにしたんだ。有識者会合でははっきりとした結論は出なかったけど活断層の可能性があると指摘した経緯があって、その後の国の審査に時間がかかったんだ。


時間はかかったけど、「②重要施設直下の断層が地震で動いたりする断層ではないこと」については、2018年5月に、重要施設直下の断層であるf-1断層、f-2断層が地震で動いたりする断層でないことが認められたんだ。
そして「①断層が地震を起こす活断層ではないこと」については、2020年7月には敷地~敷地近傍の断層が「震源として考慮する活断層」に該当しないという当社の説明が認められたんだよ。


現在は、基準地震動※1や基準津波※2の審査を行っているんだ。
これまでの断層の審査については、過去のBRIDGEやEC Network通信に詳しく書かれているから、知りたい人は見てみてね。

BRIDGE(断層について)
Vol.631 2013年2月号
Vol.632 2013年3月号
Vol.635 2013年6月号
Vol.643 2014年2月号
Vol.656 2015年3月号
Vol.704 2019年3月号
Vol.721 2020年9月号
BRIDGE(審査状況について)
EC Network(断層について)
※1 基準地震動は、原子力発電所の耐震設計において基準とする地震動であり、敷地周辺において発生する可能性がある
最大の地震の揺れの強さを示すもの。
※2 規準津波は、原子炉施設の供用期間中(運転開始から廃炉までの間)に極めてまれではあるが発生する可能性があり、
施設に大きな影響を与えるおそれがある津波。
「参考1:電気事業連合会HP 福島第一原子力発電所の事故概要」
(https://www.fepc.or.jp/nuclear/safety/past/fukushima/index.html)
「参考2:東京電力ホールディングスHP 福島第一原子力発電所事故の経過と教訓」
(https://www.fepc.or.jp/nuclear/safety/past/fukushima/index.html)
(東北電力・東北電力ネットワーク社内ネットワーク回線ご使用の方は、「H.A.N.D.S.」を立ち上げ、こちらのURLをコピー&ペーストして検索し、ぜひ更に詳しくご覧ください)
「参考3:福島第一の事故概要」(http://main.wing/intranet/zenbun/enekomi/)
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