佐々木再生可能エネルギーカンパニー長インタビュー

  4月に発足した、発電カンパニー、再生可能エネルギーカンパニー、販売カンパニーのカンパニー長インタビューをシリーズで掲載しています。2回目は、佐々木再生可能エネルギーカンパニー長にお話を伺いました。

再エネカンパニー発足の意義についてお聞かせください

 当社は、創業期に水力開発を主体に成長してきた歴史があり、再エネはいわば祖業でもあります。また現在、社会はカーボンニュートラル(以下、「CN」)に向けて意識転換が進み、さらにサステナビリティという観点も登場。再エネは、そのCN・サステナビリティの実現に向け、非常に重要な要素となっています。

 

 再エネカンパニー発足の目的としては、再エネ事業の維持拡大を通じて収益に貢献していくこと、将来に向けた成長基盤をつくっていくこと、地域や社会に貢献していくことなどが挙げられます。とても意味のある組織整備だったと思っています。

 

 私たちは、CNへのチャレンジの最先端を担う部署であり、そのパフォーマンスが当社の将来を左右する重要な役割を担っていると考えています。「新規開発の加速」「既存電源の最大限活用」「新たな事業機会の追求」を柱に取り組みを加速させていきます。

 

企画・開発部のオフィス

新規開発の取り組み状況についてどのように捉えていらっしゃいますか

 風力等による200万kW新規開発という目標に向け、残された適地が少ない陣取りゲームの中、後発ということもあり、大変な苦労をしながらも、着実に積み上げてきたと考えています。

 

つがるウィンドファーム(写真提供・(株)グリーンパワーインベストメント)

 

 目標達成に向け期待されるのは、規模の大きい洋上風力。先の秋田県沖の入札では、従来の電力会社の常識を超えた戦略をもって臨まなければ勝てないことが明らかになりました。権益を獲得するためには、相当のギアチェンジが必要であると考えています。

 

 一方、東北・新潟は、陸上風力、バイオマス、太陽光、地熱、小水力などの再エネの適地。豊富な賦存量をいかに実現していくか。きめ細かに適地を探しながら対応していくため、時間はかかりますが、スピード感を持ちながら一つ一つの案件へ着実に取り組んでいきます。

 

 

「既存電源の最大限活用」もポイントですね

 水力や地熱などの既に稼働している電源に関しては、その価値を最大限に引き出し、「コストダウンとkWhを稼ぐ」ことで、重要な安定収益源として引き続き活躍してもらいます。

 

 

 当社グループが誇る227カ所の水力、国内の約半分を占める地熱発電所の有効活用は、現場の知恵と活力が重要になります。担当部門の皆さんは、抜群の技術とノウハウを持っています。例えば、水力では渇水にも関わらず、点検期間を短くするなどの取り組みにより、発電量を確保いただきました。水力や地熱が収益に大きく貢献をしていることを皆さんよく分かっているんですね。水一滴とて無駄にせず大事に使ったり、安定して蒸気を活用する努力をしてくれています。今後もそうした現場発の知恵と工夫を一つ一つ積み上げて、成果を出していただきたいと考えています。

 

揚川発電所(水力・新潟県)

柳津西山地熱発電所(福島県)

 

 

 また、再エネに関する事業機会は、川上の開発だけでなく、川下のお客さまに電気をお届けするまでの幅広い「バリューチェーン」のなかで生まれるものです。当社グループもビジネス範囲を広げるため、O&M(設備のメンテナンス、オペレーション、トレーニングなどのサービス)を行う、東北電力リニューアブルエナジー・サービス(株)(以下、RENES)を昨年4月に設立しました。我々にとって新領域への進出です。RENESはできたばかりでこれからですが、新領域での旗手・旗艦として、ノウハウをしっかり習得しながら、収益の柱にしていきたいと思っています。

 

RENESのHPトップ画面

 

最後に企業グループを含めた皆さんへのメッセージをお願いします

 カンパニーの皆さんへは3点伝えています。

 

 1つ目は、ビジネス思考で物事を考えること。これまでのように「安定供給や設備重視だから…」だけではなく、収益を出していくことも重要。いかにして利益を出すかということを考えてほしい。今後競合となる再エネ事業者は、ビジネス思考で利益志向の事業者ばかり。彼らと勝負していくためには、やはりビジネス思考を磨いて取り組んでいく必要がある。そこは徹底していただきたい。

 

 2つ目は、縦割りの視野や思考に陥らないこと。私たちは、縦割組織に慣れて、組織横断的な横串は弱くなりがちです。再エネは新しいビジネスであり、技術革新が著しく、動きが早い。広く目配りをし総合力を発揮していく必要があります。社外の人とも交流しながら、新しい知識なり、情報をしっかりと入手し、素早く一歩前に動いていくことが大事です。

 

 3つ目は、大胆な発想と繊細な実行を意識すること。これは、自分でもやらなければならないこととして常に思っています。洋上風力などの再エネは、事業者がそれぞれ独自のゲームプランを競い合うことになります。したがって、従来の延長線上にない大胆な発想を持って取り組むことが必要だと思っています。もちろん、実際のビジネスとして結び付けていくには、発想だけではダメで、根回しなどの緻密なプロセスも必要です。

 

 

 

 よりそうnextは、非常に夢のあるビジョンだと思っています。その高みに到達するためには、相当な努力が必要ですが、高みを目指せば、すそ野が広がり、いろんな風景が見えてくると思います。

 

 よりそうnextの特徴は、真のグループ経営を目指すということ。つまり、グループの皆さんとパートナーとなり取り組んでいくということです。再エネ事業では、東北自然エネルギーはもちろん、ユアテック、東北発電工業など、パートナーの各社の皆さんとの協働作業となります。東北の未来を明るく照らすため、一緒にやっていきましょう。

  ※本インタビューは、2022年4月末に実施しました。

           

 

 

<佐々木再エネカンパニー長のプロフィールを少しご紹介>

出身:宮城県仙台市

趣味:体を動かして汗をかくこと、読書や芸術鑑賞。「動」と「静」のバランスを心がけています

座右の銘:発想は大胆に 実行は繊細に

好きな本:東西の古典に触れるようにしています

若手時代のエピソード:

  支店の社内報担当時代、カメラのフィルムを入れ忘れたことに気づかず、写真を撮りまくり。現像に出そうとして「あっ」と大声で叫び、皆爆笑

再生可能エネルギーカンパニー組織図・概要

<本店>

 企画・開発部(業務内容:再エネ全般の戦略・企画・開発など。約50名)

 水力部(業務内容:水力発電の運用など。約90名)

 風力・地熱部(業務内容:風力・地熱・太陽光発電等の運用など。約40名)

<事業所>

 各発電技術センター(12事業所・約470名)、会津ダム管理センター(只見川ダム管理所、阿賀野川ダム管理所含む3事業所・約50名)

※⼈員数は2022年5⽉1⽇時点

<関係する主なグループ企業>

 東北自然エネルギー、東北電力リニューアブルエナジー・サービス、鳥海南バイオマスパワー

 

 

各カンパニー組織全体図

本店組織図

イイね!
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