髙野副社長インタビュー
~原子力早期再稼働を目指し、ともに汗をかく!~

 シリーズでお届けしている副社長インタビュー。今回は、原子力立地担当の髙野副社長に、早期再稼働に向けた理解活動や地域との信頼関係構築について、伺いました。

就任されてからの所感や手ごたえについて

 原子力立地担当に就任し、「原子力発電所の再稼働を、プラス思考を持ちつつ死に物狂いでやり遂げる」との思いを強くしています。

 立地自治体やUPZ自治体の首長をはじめとする様々なステークホルダーの方々に、きめ細かな対応を行っていくことが私の役割の一つです。就任からこれまで、コロナ禍のため直接お会いする機会が多くはない中ですが、相手と本音で話せる関係を構築し続けるための取り組みを進めているところです。

 また、原子力の理解活動において、直接お客さまと接する機会の多い現場事業所や発電所の従業員のために環境を整えることも私の役割。懸命に汗をかいているのは現場です。私自身も足しげく現場に通い、一緒に汗をかき、地域と現場が共により良くなるよう努めたいと思います。

原子力立地地域におけるご対応が多いと思いますが、どのような声がありますか

 再稼働を要望する声が聞かれ、期待されているということを感じる一方で、原子力発電所の役割に懐疑的な人が相当数いることも事実です。カーボンニュートラルの実現や資源高騰に伴う物価上昇などを踏まえ、改めて原子力発電所の存在意義が問われているのだと思います。そうした中で特に、化石燃料などの資源を輸入に依存している島国・日本において、原子力発電も含め電源をバランスよく確保する必要性は極めて高く、そのことが安定した供給を強固なものにするとの思いを改めて強くしています。

 

 

 また、技術的な安全が大前提ではありますが、忘れてはならないのは、発電所立地地域と重ねてきた歴史を根底にして地域と信頼関係を築いてきたこと、それをたゆまず向上させていくという意識を持ち続けることだと思います。

 立地地域において、原子力発電所が候補地として選定・公表されたのは50年以上も前です。相当難航した中、先人たちが不屈の精神で築いた地域との信頼関係のおかげで今日があります。しかし、この長い歴史や経緯を知る地域の方々が高齢になる一方、若い人たちの中には「震災以降、発電所が11年間止まっているが特段影響がない。発電所が稼働しなくても地域にとって問題がない」といった、原子力との共生について懐疑的な意見が増えてきているという声を耳にします。立地地域の歴史的重みを伝承するとともに、原子力との共生を選択いただいた地域の方々に安心感を持っていただくことを常に考え、真摯に向き合っていきたいと考えています。

地域が当社に求めていることはどんなことでしょうか

 立地地域がなぜ原子力発電所を誘致したか。それは、地域がもっと活性化することを期待してのことだと思います。原子力発電所が立地することにより、関連する企業が参入する、働く場が創られる、交流人口が増える、住民の生活の利便性が向上するなどのメリットを描いていたはずです。

 しかし、原子力発電所は約11年稼働しておらず、当初の地域づくりの計画とは異なっている現状に、忸怩たる思いがあるはずです。事実、当社に対しても厳しいお言葉を頂戴しています。

 このような厳しく切実な声は、当社に対する期待の裏返しであり、もっともっと汗をかいている姿を見せてほしいというのが地域の本音だと思います。東日本大震災以降、原子力に対する社会の目が厳しい中にあっても、変わらず当社の原子力発電所にご理解をいただいている地域のために、我々も汗をかく必要があります。

 東北電力が身近な存在として、地域の期待に応え、地域を盛り上げていくため、私も様々な関係者と連携し、もっと地域とコミュニケーションを取っていきたいと考えています。その上で東北電力としてどのようにして地域の声に応えていくのか、その取り組みを検討し、できることはスピード感をもって、かつ継続的に実行していきたいと考えています。

 

 

原子力発電所の再稼働に向けた理解活動は

 まず、東北電力グループ従業員一人ひとりが、グループの一員として、日本のエネルギー事情を踏まえた原子力発電所の必要性や重要性をしっかりと認識することが大切だと思います。

 至近の電力需給ひっ迫対応が世間の大きな注目を集めている中、もし当社の原子力発電所が稼働していたらどうなっていただろうか、と思いを馳せていただきたいです。

 お客さまへの対応は、それぞれの持ち場・立場などを十分に踏まえることになりますが、グループ会社含めてもう一歩二歩踏み出すような勇気を持って臨んでほしいと思います。ある先輩の決め台詞を引用させていただきますが、あらためて「おらほの発電所(マイプラント意識を持つということ)」として、「ここまでなら出来る!」とプラス思考で、各人が行動に移していただくことを大いに期待しております。

従業員へのメッセージをお願いします

 「原子力立地地域に限らず、地域との信頼関係をつくる」という観点でお話しさせていただきます。

 東北電力グループは、地域のインフラを担う電力供給事業が基盤となっていますので、それぞれの役割に応じて地域の方々と接触することが多く、地域との信頼関係が極めて重要になります。

 皆さんには、地域の方々にとって身近な存在であり続けてほしいと思っています。そのためには、自分以外の他人に関心を持ち、率先して地域のために汗をかいて・スピード感を持って・ためらわず行動してほしいです。新型コロナ禍で人とのリアルな接触機会が少なくなった今こそ、より意識してもらいたいです。最終的に目指すところは、「電力の●●さん」と名前で呼んでもらえる関係になるほど、地域に溶け込むこと。私が新潟支店長時代、自分のことを知ってもらおうと、社内外問わず一生懸命歩き回り、様々な場所に足しげく通いました。その結果、どんどん顔なじみになり、「髙野の顔や素性だけでなく、こういう性格でこういう思いを持っている」ことをきちんと知っていただき、信頼関係をしっかりと構築できたものと考えています。これは変わらず、私の心構えとなっています。

 

 

 もちろん、自分を知ってもらうように努力することは、他人への目配りを忘れないことでもあります。今、資源高騰等の影響は当社だけでなく社会全体に及んでいます。苦しいのは、当社だけではありません。自分・当社最適では信頼が逃げていきますので、そこは留意いただきたいです。

 皆さんへのお願いだけでなく私も率先して汗をかき、実践していきますので、一緒に頑張っていきましょう。

イイね!
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