
3社による実動共同訓練は初めて。相互応援の円滑化を目指す
本訓練は、一般送配電事業者10社が2020年に策定した「災害時連携計画」に基づき、非常災害時における相互応援の円滑化を図ることを目的に行われたもので、東日本の一般送配電事業者3社が同連携計画に沿った実動訓練を実施するのは初めてとなります。
訓練には3社から約40人が参加。訓練前日未明に北海道太平洋沖を震源とする最大震度7の地震が起こり、釧路、帯広、苫小牧地域を中心に最大15万3千戸の停電と設備被害が発生したとの想定のもと、訓練が行われました。
復旧要員は、本州からフェリーで移動。現地断線した高圧配電線を仮復旧工法で修理する訓練のほか、高圧発電機車を使用した応急送電訓練、地震の影響により立ち入りが困難となっている地点にドローンを飛ばし、復旧拠点に空撮映像を配信するドローン操縦訓練を実施しました。仕様の違う高圧発電機車の操作方法を教え合って確認するなど、応援・復旧の迅速化に寄与する成果を上げることができました。

連携強化の重要性を再認識~参加者の感想を紹介~
近年、自然災害が激甚化するなか、対応力強化と一般送配電事業者における連携強化の重要性を再確認するとともに、本訓練において多くの気づき得ることができました。
参加者からは「有意義だった」「参加して良かった」などの感想が聞かれました。その中から2名の感想を具体的に紹介します。
1. 三沢電力センター 島川配電課長(支社隊長)
各社の資機材・工法、北海道電力NWの災害復旧システムなどに実際に触れ、机上シミュレーションでは気づかない部分を感じることができました。
また、3社同時で復旧作業を進めるなか、当社復旧班は安全最優先で品質の高い復旧作業を実施し、安全文化と直営技術力の高さを示すことができたと自負しています。
貴重な経験を得るとともに、非常災害時においても、これまで築いた安全文化をブレずに機能できる会社として、東北の直営ブランドを継承していく重要性を再確認できる機会となりました。
2. 青森電力センター配電工事課 滝口配電主査(作業責任者)
今回の訓練には作業責任者以下6名で参加。それぞれの立場で、非常に良い経験をさせていただきました。
高圧断線修理および高圧発電機車操作訓練では、全社統一の復旧方法手順に則り作業を実施するとともに、各社の高圧発電機車の仕様を確認できたほか、高圧ケーブルおよび高圧線への接続方法の違いも確認することができました。今後、全国の統一仕様の発電機車が増えていくことで、各社の発電機車による並列運転も可能となり都市部等の高負荷箇所への送電も可能となるので期待しています。
大規模災害はいつどこで発生するか分かりません。有事の際に最大限の力を発揮するために、訓練を積み重ねること,総合力を発揮できるように資機材の点検・準備を行うことの重要性を改めて感じています。

