■土木建築部■電力土木技術協会「高橋賞」を受賞!

 5月18日、八芳園(東京)にて電力土木技術協会の表彰式が行われ、土木建築部門3名による論文「断層変位が作用するRCボックスカルバートの影響評価手法確立に向けた取組み」が「高橋賞」を受賞しました。

「高橋賞」とは?

 今回、電力土木技術協会※「高橋賞」を受賞したのは、東北電力 土木建築部(土木建築業務)主任の岩舘礼さん、電力中央研究所 上席研究員の山口和英さん(当社より出向)、東北電力ネットワーク 土木建築部(新潟地域)課長の肥田幸賢さんの3名です。

 「高橋賞」は、電力施設に関する土木技術の開発、研究、発明考案などの電力土木誌および会員が発表した論文のうち、技術の進歩向上に特に寄与したと認められるもの(年間3件程度)に贈られる賞であり、昭和48年に制定された歴史と名誉がある表彰制度です。

 「高橋賞」は、電力土木技術者に与えられる最高峰の賞であり、今回の受賞は、東北電力土木建築部が全電力の土木技術者の中でも特に優れた技術力を有すると評価されたものです。

 

※電力土木技術協会…昭和27年(1952年)に創立され、現在は電力会社、建設会社、建設コンサルタントなどの土木技術者約3,500名で構成されています。国内外における電力土木技術に関する調査・研究および講演会・見学会等を行うことにより、電力土木および関連する分野で活躍する技術者・研究者の技術・技能の進歩向上を図り、産業経済の健全な発展に寄与することを目的としています。

令和4年度「高橋賞」を受賞!~受賞論文の紹介~

<受賞論文>

「断層変位が作用するRC※1ボックスカルバートの影響評価手法確立に向けた取組み」

 

 本論文では、地中埋設のRC構造物(原子力発電所の取水路等)について、地震に伴い設置地盤にずれが生じた(断層変位が作用した)際、構造物がどれくらい壊れるか、壊れるまでにどれくらい余裕があるかなどを数値解析により定量的に評価する手法を確立しました(検討のイメージを下図に示します)。

 本手法は、断層が変位しうる場所には構造物の設置を諦めたり、たとえ設置できる場合においても過度に保守的な設計(お金をかけて強固な構造とする)とせざるを得なかったという事例に対し、合理的かつ経済的に設計する道を切り開いた新規性があり、かつ技術レベルが非常に高い手法です。

 なお、本成果は土木学会からも最新の高度な評価技術として認められており、更には設計指針類※2にも反映されています。

 

※1 RC…鉄筋コンクリート(Reinforced Concrete)の略

※2 設計指針類…「原子力発電所屋外重要土木構造物の耐震性能照査指針 <別冊>断層変位に対する影響評価技術2021」(土木学会)

 

 

断層変位が作用するカルバート(水路)の検討手法イメージ

 

「高橋賞」受賞式の様子

 今年度は3件の論文が高橋賞を受賞しましたが(ほか2件は、日本原燃、東京電力HD)、3件の受賞者を代表して岩舘さんが挨拶を行いました。

 

<岩舘さんの挨拶>

 本論文は、土木建築部関係者が、10年以上にわたり着実に研究成果を積み重ねてきたものであり、その汗と苦労の結晶として、今回高橋賞を受賞できました。

 電力業界は、競争激化、燃料費高騰による値上げなど、大変厳しい状況にありますが、今回の受賞を励みに、電力土木技術者として貢献すべく、更なる「技術力」の向上に努めていく所存です。

 

集合写真(左から辨野土木建築部長、肥田さん、岩舘さん、山口さん、内海常務)

 

 

 

 

 

イイね!
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