佐渡島における再エネ導入拡大に向けて
~太陽光発電所と蓄電池システムの運転開始~

 12月18日、佐渡島内で建設を進めていた太陽光発電所「ひかり、の、ちから栗野江」と「蓄電池システム」が運転を開始しました。

最適な需給制御の実現を目指して

 佐渡島(新潟県佐渡市)で新設工事を進めていた「ひかり、の、ちから栗野江」と両津火力発電所構内に設置した「蓄電池システム」が運転を開始しました。

 佐渡島は本土と電力系統が接続されておらず、電力需要も島内に限定されていることから、天候により出力が変動する再生可能エネルギーが大量に接続された場合、電気の使用量と発電量のバランスが保てなくなり、電力の安定供給に影響を与える懸念があります。

 こうした背景を踏まえ、東北電力ネットワーク(以下:東北電力NW)では、安定供給を維持しながら、佐渡島における再生可能エネルギーの更なる導入拡大を図るため、新潟県が掲げる「新潟県自然エネルギーの島構想※1」の先導的プロジェクトとして、再生可能エネルギーや蓄電池、内燃力発電、エネルギーマネジメントシステム(以下、EMS※2)などを組み合わせた最適な需給制御の実現に向けた取り組みを進めています。

 

佐渡島における「再生可能エネルギー・蓄電池、EMSなどを組み合わせた最適な需給制御の実現に向けた取り組み」について (2021年10月5日プレスリリース)

 

 本プロジェクトの推進にあたっては、東北電力NWの関係部門が一体となり、課題の整理・自治体などとの調整や全体の進捗状況管理などの対応をしています。

 ※1.2022年3月、佐渡島や粟島における環境負荷の低減やエネルギー供給源の多様化などを図ることを目的とし、再生可能エネルギー・次世代エネルギーの導入拡大に向けた具体的な取り組みや方策を新潟県が取りまとめたもの。

 ※2.島内の電気の使用量と再生可能エネルギーの発電量を予測するとともに、太陽光発電・内燃力発電などの発電量を一元的に把握・管理し、蓄電池の充放電と内燃力発電の出力調整などを適切に制御するシステム。

 

 

「ひかり、の、ちから栗野江」・「蓄電池システム」の運転開始

 工事着工前の地域対応から、工事着工後の敷地造成、基礎工事、機器据付および各種試験まで、関係箇所(佐渡電力センター、通信工事センター、新潟支社用地センター)やメーカー・請負工事会社が協力して進めたことにより、無事に運転を開始することができました。

 「ひかり、の、ちから栗野江」では、近年、変更が著しい太陽光発電に関わる法規制に対応する必要がありました。知見がなく戸惑いもありましたが、佐渡電力センターの総力を挙げて工事や検査を行いました。

 また、「蓄電池システム」では、景観や騒音に関する自治体の条例、蓄電池に関する消防法の規定など、各法令に適合するよう、関係機関へ確認を行いながら、設備の構造やレイアウトを決めていきました。

 

「ひかり、の、ちから栗野江」の全景

 

「ひかり、の、ちから栗野江」の設備構成

「ひかり、の、ちから栗野江」使用前自己確認・社内検査関係者

両津火力発電所「蓄電池システム」全景

両津火力発電所「蓄電池システム」の仕様について

 

両津火力発電所「蓄電池システム」運転開始(2023年12月18日撮影)

佐渡電力センター田代所長へのインタビュー

 佐渡電力センター田代所長は、「今回の佐渡島における取り組みにより、足元の再エネ導入拡大時に必要となる需給制御の知見を蓄積することで、今後一層再エネの導入が進んだ場合においても、“お客さまに安定して電気をお届けする”という私たちの最大の使命を果たすことに繋がる」と本取り組みの意義を述べました。

 本プロジェクト全体の運用開始は2024年度を目指しています。引き続き、電力の安定供給と再生可能エネルギー導入拡大の両立に向け、佐渡電力センターをはじめ関係箇所一体となって安全最優先に進めてくこととしています。

 

佐渡電力センター田代所長(ひかり、の、ちから栗野江にて)

イイね!
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