
よりそうインタビュー
第3回 酒田電力センター・玉手孝欣さん
お客さまや地域への強い想いを持つ社員の皆さんを紹介する「よりそうインタビュー」! 今回は、酒田電力センター・配電工事課の玉手孝欣さんをご紹介します。
自分のできる精一杯の対応

- 酒田電力センター 配電工事課 玉手 孝欣さん
・2020年山形電力センター入社,2023年7月から現職
・仙台市生まれ、名取市育ち
・特技はバスケットボール(小学生の頃に東北電力旗ミニバス大会の出場経験も!)
まずは、玉手さんの考える「より、そう、ちから。」をフリップに一言で表してもらいました。
「当たり前のことですが、些細なことでも、お客さまに対しては精一杯対応するように心がけています。お客さまの立場で考えると、目の前で作業する私たちが全力を尽くしている姿を見せることで『ちゃんと作業してもらったんだから、大丈夫だな』と思ってもらうことができ、安心・安全に電気を使ってもらうことにつながるのではないかと思っているからです。作業の時はお客さま第一、丁寧かつ迅速にということを心がけています」
「前任地の山形電力センターでは、窓口作業や設計といった、配電部門の基礎となるような業務を担当していました。初めて一人でお客さま対応をした日、停電の原因を突き止めて改修し、電気がついた時『わぁ!』とお客さまが嬉しそうにおっしゃった表情は忘れられません。
昨年酒田電力センターに異動してからは、主に接地抵抗測定の委託業務を任されています。接地不良は感電事故などに直結するため、法律で定められたことも多く、責任はとても重い仕事だと感じています。もし不良個所があれば速やかに改修する必要があるので、委託先の工事会社だけでなく、配電工事課内も含めて、連携がとても重要です。スピード感も意識しつつ、社内外とコミュニケーションを密にとって、お互いに『頼り・頼られる』関係性を目指しています」
お客さまや工事会社、そして職場の皆さんと良い関係性を築きながら日々奮闘している玉手さん。酒田電力センターならではの苦労についても伺ってみました。
「配電工事は自然との闘いでもあります。この酒田電力センターが立地する庄内地方は、特に冬の季節風が強い地域で、この時期の安定供給の厳しさを身をもって感じています。倒木による事故停電も多いですね。吹雪の中で作業することも多く、事故原因を見つけてから設備の改修が終わるまでの間に、顔も手もキンキンに冷えてしまい、電柱から降りると何もできない状態になることもあります。そのような状況下では思うように作業も進みませんから、焦りも大敵です。イレギュラーな時こそ、安全第一、平常心。これが本当に大事だと思っています」

育ててもらった地域の皆さんに、「何も意識せず」に電気を使ってもらえるように
酒田電力センターで記憶に新しいのが、昨年末の飛島における大雪です。玉手さんも、現地へ応援隊の一人として向かいました。
「幸い大事には至らなかったものの、大雪によって発生した倒木が、高圧線に引っかかってしまったことで、『いつ全島が停電してもおかしくない』という状況でした。課長から応援派遣を打診されたときは、『行きます!』と即答しました。現地の人に安心してもらいたい、という一心でした」
「飛島へ渡ると、港も活気があり、一見、住民の皆さんは落ち着いて普段どおりの生活を送っているように見えました。でも、私たちが歩いていると東北電力NWの社員ということが分かったからか、『心配です。いつ頃直りますか?』などと声を掛けられ、やはり、内心では不安に思っていらっしゃるんだなと感じました。迂回回路への切り替え作業を行うことで、全島停電の危機はひとまず回避。『電気は停まりませんよ』ということをお伝えすると、皆さん心からほっとしたような様子でした」

「改めて、お客さまに何も意識させないのが理想なんだなと思いました。お客さまにとって、電気はあって当たり前のもの。電気を意識するのは、停電が発生した時など、電気が自由に使えなくなった時ぐらいだと思います。お客さまに、何も意識せず当たり前に電気を使ってもらえるように。これからも日々の努力を重ねていきたいと思っています。
また、今回の件で酒田電力センターのチーム力も改めて実感しました。普段からとても明るく良い雰囲気なのですが、それがまさに現場で生きたと思っています。私たち若手は声を掛け合いながら、先輩方は私たちが慌てることがないよう、安全を最優先に考えながら。一致団結して、皆で乗り切ることができました。私自身も『周りの皆さんが頑張っているんだから、自分ももっと頑張らなくては』とモチベーションにもなりました」

お客さまに何も意識させないように―。その想いを深堀していくと、東日本大震災での経験につながっているようです。
「小学3年生の時に、実家のある名取市で震災を経験しました。実家は停電となり、そこで自分自身『電気があるのは当たり前じゃない』ことを認識しました。その後、停電が解消してあかりがついた時の嬉しさは昨日のことのように覚えています。電気を当たり前に使ってもらいたい。もし停電があったら早く復旧させて、お客さまに安心してもらいたい、喜んでもらいたい。その想いは入社以来ずっと持っていますし、その根底にはあの時の経験があります」
「仕事を通じてお客さまに恩返しをしたい、という想いも強いです。社会のことを全く分からない状態で入社した私を、初任地である山形の皆さんは温かく見守ってくださいました。時に作業の仕方や言葉遣いなど、叱咤激励をいただくこともありましたが、そんな経験を経たからこそ、今の私があります。山形の皆さんには感謝しかないですね」
玉手さんの想い描く未来
最後に、玉手さんの今後の目標や、創立100周年の東北電力グループはどうあるべきと考えているかを伺ってみました。
「4月には入社して5年目を迎えます。お客さまのためにもっと技術を磨くことはもちろんですが、後輩もだんだんと増えてきているので、これまで学んだことを色々伝えていきたいです。職場の上長の皆さんは経験豊富で、この環境は自分自身の成長のチャンスだと思っています。分からないことを貪欲に学んで、それを後輩たちにも還元していきたいです。技術面だけでなく、若手ならではの悩みを共有し一緒に考えるなど、精神面でも寄り添いながら、一緒に成長できればと思っています」
「また、100周年の東北電力グループは、今と変わらずお客さまによりそって、成長し続けられる会社であってほしいです。そのためには、お客さまとどう関わっていくかが大事になってくるのかなと思っています。持株もNWも第一線の事業所が縮小傾向にあり、お客さまと実際に話す機会がこれから減っていきます。いかに接点を持つか、またその接点を大事にするか、考えていかなければならないのではと思っています。
配電に寄せられるお客さまからのご要望も、近頃は複雑化しているように感じています。丁寧な説明というのは自分なりに今も心掛けていますが、これからはより一層大事になっていくのではないでしょうか」

※本インタビューは2024年2月に実施しました
担当者のつぶやき(編集後記)
こんにちは!担当相樂です。今回も最後までお読みいただきありがとうございました!取材当日の酒田の天気は雪。この時期の日本海側らしい空模様だったのですが、玉手さんはそれを吹き飛ばすかのような、明るくまっすぐな方でした。周りの皆さんからも「前向きすぎる!」と評されるほどだそうです(笑)
昨年末の飛島雪害対応では最前線でご活躍された玉手さん。2022年8月に青森県を中心に大きな被害をもたらした「東北北部大雨」でも、応援隊の一員として派遣されたそうです。東日本大震災の経験や、これらの災害派遣を通して「地域の皆さんに、何も意識せず電気を使ってもらう」ことの大切さを学んで、日々研鑽を積んでいらっしゃるその背中は、とても頼もしいと感じました。
また、「地域の皆さんに育ててもらった恩返しをしたい」というお話も印象的でした。経験が浅い頃はお客さまから厳しい言葉もあったようですが、めげることなく「それがあったからこそ今の自分がいる」と言えるのは、ご本人が本当に前向きで、向上心があるからなんだなと感じました(私だったらへこんでいるな…)。
地域の皆さんに電気を送り届けることに実直に取り組み続けるという、配電マンのDNAはまさに「より、そう、ちから。」そのものであり、しっかりと若手の皆さんにも受け継がれていることを再認識できた取材でした!
気が付けばもう3月。この冬は季節外れの暖かさになったり、大雪に見舞われたりと極端な天気だったように思います。そのせいか、私の周りでは体調を崩す方もちらほら。皆さんもどうぞお体にはお気を付けください。春はもうすぐです!次回もお楽しみに!!