
長年にわたる東北電力との関係。地域の豊かな文化のために
公益財団法人仙台フィルハーモニー管弦楽団(以下、仙台フィル)は、1973年に市民オーケストラ「宮城フィルハーモニー管弦楽団(以下、宮城フィル)」として誕生しました。以来これまでに370回を数える定期演奏会をはじめ、県内外でのコンサート、全国の小中学校訪問など年間100回を超える演奏活動を行っているほか、「仙台国際音楽コンクール」や「仙台クラシックフェスティバル」などでも活躍。杜の都・仙台の音楽文化における中心的役割を担っています。
1985年には東北各地を巡るクラシックコンサート「東北電力名曲の夕べ」がスタート。これは東北電力が文化支援や地域との良好な関係構築を目的に開催したもので、地域の方々に本格的なオーケストラの生演奏に触れていただく機会を広く提供することができました。このコンサートは同時に仙台フィル(当時宮城フィル)の育成支援という意味合いもあり、各地を周遊しての演奏旅行は楽団の大幅なレベルアップにつながりました。
東北電力はその後も、「親子名曲コンサート」、「スクールコンサート」の開催や、演奏会への協賛により、仙台フィルを通じて東北地域における次世代層を中心とした豊かな音楽文化の発展に貢献しています。
高橋理事長が退任し、新たに増子理事長が就任
高橋前理事長は理事長に就任した平成27年以降、仙台フィルの厳しい経営状況を乗り切るため、組織の体制整備や経営健全化に向けた取り組み方針の策定等に力を尽くしました。特にコロナ禍では各種演奏会の中止が相次ぎましたが、国の救済制度の活用や寄付支援等により窮地を乗り越えるための指揮をとりました。
また定期演奏会には定期会員として欠かさず出席し、演目についても多くの助言を行い、仙台フィルの発展を支えました。

最後の理事会を終え、澁谷理事(元仙台フィルコンサートマスター)から花束を贈られる高橋前理事長
昨年創立50周年を迎えた仙台フィルは、今年度を「進時代(しんじだい)」と位置づけ、水曜日の昼下がり(14時~)に大作曲家の名曲の旅に案内する「名曲トラベル」、クラシックだけでなく映画音楽やコラボレーションまで、様々な切り口でオーケストラを紹介する「オーケストラザンマイ」などの新しい企画にも取り組んでいます。このような中新たに理事長に就任した増子理事長は就任挨拶で「仙台フィルは50年の歴史のある楽団。地元の仙台市では音楽ホール新設の計画もあり、東北の音楽文化の発展のために仙台フィルに期待されている役割は大きい。このような大切な時期に理事長に就任したことは光栄であり、最大限努力していきたい」と述べました。

定期演奏会のリハーサルにて、楽団員に就任挨拶する増子新理事長

左から三宅チェロソロ首席奏者、西本コンサートマスター、増子理事長、太田指揮者、助川コントラバスソロ首席奏者、井野邉ヴィオラソロ首席奏者