
地域の課題解決につながる広告制作を
デジハリ福島は2023年7月に開校し、Web・動画クリエイターの養成を行っていますが、認知度の向上や学生が学んだ知識や技術を活用する機会が少ないといった課題を抱えていました。
一方福島支店は、地域に根差した活動として「ふくしま駅伝」や「いわきサンシャインマラソン」への支援を続けていますが、効果的な広告出稿について継続的に検討しており、今回両社のニーズが合致したことから協業することとなったものです。

優秀作品として選ばれた 関根清志郎さんの作品
課題解決の新たな施策として、進め方や作業をゼロからスタート
東北電力は、学生が学んだ技術を実践に生かす場の提供、受講生のモチベーションアップにつながる施策として「コンペ」を提案。応募者に求める版下のコンセプトを伝えるためにオリエンテーション資料を制作するとともに、広告の仕様、プレゼンテーションの有無、企画書の項目などについて、デジハリ福島とともに協議しながら対応を進めました。
デジハリ福島は、東北電力からのコンセプトに基づき、本コンペの告知チラシを作成。在籍中の学生や卒業生にも応募を呼び掛けたところ、10作品の応募がありました。一次審査としてデジハリ福島のトレーナー(講師)が5作品を選考。東北電力はその5作品の中から一つを選定しました。今回は広告という多くの人の目に触れる特性上、より多くの目で見てもらう方が良いと考え、東北電力社員による評価を実施しました。そこで、「福島の明るい未来を後押しする」メッセージや「福島」を感じるデザインであるかなど4つの視点でFormsを活用したアンケートを実施。どれも福島らしさが表現されている作品でしたが、総合的に高評価を得た関根清志郎さんの作品を優秀作品として選定しました。

12月20日、福島支店4大会議室において、阿部副支店長から関根清志郎さんへ賞状を贈呈しました。
表彰を受けた関根さんは、Webデザイナーとして活動する傍ら、広告デザインのスキルを磨きたいとの思いでデジハリ福島に入校したそうです。入校直後に、デジハリ福島の関係者から企業が発信する地域をイメージする広告を制作してみないかと声をかけられ、挑戦することを決意。福島をイメージさせる桃や猪苗代湖のカラーをデザインに取り入れ、「困難なことがあっても自分を信じて走り続けていく」という熱い思いをキャッチコピーやボディーコピーに込めました。
なお、作品を応募した全ての方にも、今回の記念としてノベルティなどを贈呈しています。
目的の達成と、今後の地域貢献・人材育成に向けた展開に向けて
作品は、1月7日福島民報に広告掲載されました。企画運営に携わったデジハリ福島の担当者からは、「生徒の作品が新聞に掲載となり大変うれしい。これまで学校で学んだ知識や技術を発揮する場が非常に少なかった。はじめは『自分が提出してよいものか』などと控えめな反応もあったが、応募後は『良い経験になった』との感想もあり、応募者本人の自信にもつながっている。来年度もこうした企画ができるのであれば相談いただきたい」と感謝の言葉がありました。
また、各応募者には作品の提案書とあわせて東北電力に対するイメージのアンケートを実施したところ、「震災時、電気をすぐ届けてくれた東北電力に恩返しがしたい」「電力の供給という漠然とした印象から、地域とともに歩む企業として新たな挑戦を続ける姿勢に心を動かされた」「私たち学生にこのようなチャンスを作ってくれた。地域に寄り添った活動に取り組んでいることを知った」などの回答があり、広告制作をきっかけに東北電力の事業の理解向上にもつながりました。
福島支店では、地域の方がふくしまへの思いを表現することで「共感してもらえる広告」を制作できたと感じるとともに、この企画をきっかけに地域貢献はもとより、地域の人材育成の観点からも活動を展開していくこととしています。