
ドローン専門人材を採用
ドローン運用チームの最年少である、今年度新入社員として東日本テクノサーベイに入社した三浦さんにお話を伺いました。

三浦里夢さん
──学校ではドローンを専攻されていたんですか。
はい。国際情報工科自動車大学校という福島県郡山市にある専門学校のドローンスペシャリスト科を卒業しました。
──ドローンスペシャリスト科!その学科を選んだ理由を教えてください。
進路に迷っていた時、学校紹介の資料の中にドローンの文字を見つけて「そういう選択肢もあるんだ」と思ったんです。法改正で国家資格である「無人航空機操縦士」が制定されたタイミングでもあり、「ドローン業界はこの先どんどん発展していくんだろうなぁ」と思い志望しました。
──他の卒業生はどのような就職先を選ばれるんでしょうか。
私と同じような測量関係の会社もあれば、映像撮影の会社もあります。少し変わったところだと放射線に関係する会社で、福島県にあるロボットテストフィールドを活用したロボット製作を行う事業などもあります。
──現在はどのような業務をされていますか。
まだ現場でドローンを飛ばしたことは少なく、今は色々な現場に先輩方と一緒に行きドローンの運用やデータ処理の補助作業をしながら経験を積んでいるところです。旅行など、色々な場所に行くのが好きなので、たくさんの現場を経験できる今の仕事を楽しく感じています。
先輩方の操縦する姿を見ていると緊張感の高い仕事で大変だと思いますが、早く一人前の操縦者になりたいです。
- ドローンを飛行させる三浦さん
- 現場で飛行のサポートを行う三浦さん(左)
運用チームのいまと、これから

ドローン運用チームの3名(左から小板橋尚暉さん、今野雄介副長、三浦里夢さん)
──ドローンを飛ばすときの体制を教えてください。
基本的には2人1組で、1人が操縦を行い、もう1人がその補助を行います。操縦者はドローンから送られてくるドローン正面の映像を見ながら操縦するのですが、操縦者は錯覚を起こして方向感覚や平衡感覚を失ってしまわないよう絶えず細心の注意を払っているので、画面の隅に小さく表示されている電池残量などの細かい周辺情報に目をやる余裕は中々ありません。それを読み上げて操縦のサポートをするのが補助者の役目です。また、飛行範囲が広い場合などには、ドローンの挙動確認や部外者の立ち入りを防ぐための監視者を数人配置することもあります。(今野副長)

ドローンを飛行させる今野副長(左)と、それをサポートする小板橋さん(右)
──新入社員の三浦さんは先輩二人から見てどうですか。
私は入社2年目なのですが、法改正のタイミングもあり無人航空機操縦士を取得するための勉強が学生のうちに終わり切らず、社会人になってからも続きました。三浦さんは入学からずっと免許取得に打ち込める環境だったので、そういった部分がうらやましいです。(小板橋さん)
三浦さんはドローンの操縦だけでなく測量にも精通していて、「測量士補」という国家資格を入社前に独学で取得したこともあり、一目置いています。(今野副長)
──小板橋さんは昨年入社されました。入社から今までを振り返ってどうですか。
1年目からドローンの操縦をさせてもらって、これまでの操縦経験で多いのは水力発電所の水圧鉄管の点検です。お客さまの「あの現場がドローンでできたのならこっちも…」という期待の表れだと思うのですが、最近は狭くて緊張感の高い現場が増えてきています。(小板橋さん)
- ドローンの機体チェックをする小板橋さん
──条件の厳しい現場は今野さんが操縦するとお聞きしました。プレッシャーはありますか。
悪条件だと相当なプレッシャーがあります。例えば狭い場所だと乱気流が起きやすく、ドローンが暴れると姿勢制御のためにバッテリーを余計に消費してしまうので、予定どおりに発着地点に戻ってくるためには普段よりもシビアな操縦が必要になります。ドローンは1機数百万円しますし現状予備機もありませんので、「とにかく無事に戻ってくること」を第一に考えて操縦しています。
「絶対に失敗しないパイロット」というものはありえないと思いますが、現状では一等無人航空機操縦士が最もそれに近い存在だと思いますので、お客さまの期待に応えて行きたいですね。(今野副長)
- 東北電力社員に状況説明をする今野副長(左)
──専門人材の確保や、ドローン運用チームに関する今後の展望はいかがですか。
三浦さんの話で挙がった国際情報工科自動車大学校ですが、当社はここの先生と親交があり、当社が導入した新型機を授業の一環として学生にお見せしたりしてつながりを深めています。就職先として学生に当社を強くお薦めしていただけているようで、とてもありがたく思っています。(今野副長)
当社では一等無人航空機操縦士が3人いて、東北を拠点に活動する企業としては随一の数だと自負しています。ドローン運用チームの厚みをこれからもアピールして、さまざまなビジネスチャンスにつなげて行きたいですね。(小板橋さん)
- ドローン運用チームが掲げるマーク。球状のシルエットはELIOS 3を模したもの
- 舌崎発電所の水槽内を降下していくELIOS 3
(本インタビューは2025年9月に実施しました)