
グループいわて経営会議 × 地域先進事例の視察
東北電力グループいわて経営会議は、岩手県内の東北電力グループ企業間の連携強化・一体感向上を目的として年2回開催しています。
会議には東北電力岩手支店の佐藤支店長(現東北送配電サービス取締役社長)、東北電力ネットワーク岩手支社の佐藤支社長および東北電力グループ企業13社の事業所長など26名が出席しました。東北電力グループ各社の事業環境の共有や意見交換に加え、先進的な経営や取り組みを行っている事例として県内企業2社を視察し、今後の事業運営およびグループ経営などの一助としました。
会議冒頭、佐藤支店長は「コスト高、金利上昇、競争激化など厳しい経営環境であるが、東北電力グループ各社との連携をさらに強め、総合力を発揮し、東北電力グループとして着実に利益を積み上げていくことにつなげていきたい。また、地域において先進的な経営や取り組みを行っている事例として、工場とそのサプライヤー(部品供給メーカー)が一体的に立地した全国でも珍しい形態であるSMC株式会社の遠野サプライヤーパークと、東北電力グループのオンサイト型コーポレートPPAサービス※を採用いただいた、みちのくコカ・コーラボトリング株式会社花巻工場の視察を通じて、業務に生かすヒントを得てほしい」とあいさつを述べました。
※オンサイト型コーポレートPPAサービス:お客さまの屋根上や敷地内の空き地に設置した発電設備で発電された電力を同一敷地内で消費すること

あいさつする佐藤支店長
SMC株式会社遠野サプライヤーパークの視察 ~BCP強化に向けた先進的な取り組み~
半導体・自動車など製造業に不可欠な空気圧制御技術の世界的トップメーカーであるSMC株式会社では、BCP強化(生産迅速化とサプライチェーンの強靭化など)の視点などから、工場内にサプライヤー約20社が入居する「遠野サプライヤーパーク」を2026年1月に本格稼働させました。
この建物は“最先端の森”をコンセプトとしており、早池峰山をはじめとする遠野三山と一体化するように設計された山の稜線のような屋根の外観と、自然との共生をテーマに遠野産アカマツと鉄骨を組み合わせた内観が特徴です。
最初に、SMC株式会社の浦島サプライヤーパーク推進室長から、自社の工場棟と同じ敷地にサプライヤーのための工場を建設し、貸し出すという世界的にも珍しい形式を採用していることや、自社工場の近くで部品調達を行うことにより生産効率の向上、輸送コストの削減、納期の短縮に大きく貢献していることなどについての説明がありました。
その後、参加者は実際にサプライヤーが入居する工場をはじめとしたサプライヤーパーク内を視察しました。SMC株式会社の担当者からは「サプライヤーの目線から見てもサプライヤーパークへの入居により、納品のコストや作業時間が大幅に短縮されるため、メリットが大きい」などのお話がありました。
- 遠野サプライヤーパーク外観
- 視察参加者で記念撮影
みちのくコカ・コーラボトリング株式会社花巻工場の視察 ~信頼維持の重要性を再認識~
みちのくコカ・コーラボトリング株式会社花巻工場では、脱炭素に向けた取り組みとして東北電力グループのオンサイト型コーポレートPPAサービスを採用し、2026年6月の運転開始に向けて、太陽光パネルを屋根へ設置する工事が進行中です。
視察の冒頭、みちのくコカ・コーラボトリング株式会社花巻工場の片谷工場長やオンサイト型コーポレートPPAサービスを受注した東北電力エネルギーサービスの川村課長から、サービス概要や工事の進捗、導入効果などの説明がありました。発電能力は1,500kW(パネル容量2,202kW)という非常に大きなもので、コカ・コーラボトラーズジャパンの中でも最大規模となっています。
工場見学では、花巻市は全国で8カ所あり、東北では唯一となる「い・ろ・は・す」の水源地であることや、同工場では青森・岩手・秋田の3県に向けて清涼飲料水を製造していることなどの説明がありました。
最後に、コーポレートPPA契約の窓口をご担当されたみちのくコカ・コーラボトリング株式会社の渥美部長から、「コーポレートPPAについては、価格面で優位な他社の提案がいくつかあった。しかし、今後20年30年とお付き合いすると考えたとき、東北電力グループの信頼に勝る会社はなかった。今後もよろしくお願いしたい」と力強い言葉をいただき、参加者は感銘を受けました。
- コカ・コーラの前で記念撮影
- 視察の様子
県内企業の先進事例視察を受けて
視察終了後、東北電力ネットワーク岩手支社の佐藤支社長が、SMC株式会社遠野サプライヤーパークとみちのくコカ・コーラボトリング株式会社花巻工場の視察から得られた示唆や気づきについて、「災害対応力や安全レベル、業務品質などを高めながら、引き続き東北電力グループ全体として信頼され続ける会社でなければならないということを再認識した。今後も厳しい事業環境が続くことが想定されるが、グループ全体の収益向上のため、また、より良い方向へ進んでいくため、皆さんで力を合わせて取り組んでいきたいと思うので、引き続きよろしくお願いする」と総括の言葉を述べました。
東北電力グループいわて経営会議の事務局を務める東北電力岩手支店では、引き続き、こうした先進事例視察などにより会議を充実させ、東北電力グループの総合力発揮に向けた連携強化に資する取り組みを展開していくこととしています。