2026年度「北部4支社非常災害対策訓練」を開催

 5月26日から28日の3日間、秋田県秋田市において、東北電力ネットワーク(以下:東北電力NW)北部4支社(青森・岩手・秋田・宮城)は、合同の非常災害対策訓練を実施しました。

激甚化・頻発かする自然災害に備え、迅速な復旧を目指す

  近年の激甚化・頻発化する自然災害に対し、送配電事業においては、円滑に復旧体制を構築し、停電復旧を行うことがいっそう求められています。本訓練は、東北電力NW支社間の連携強化を図り、災害復旧技能レベルの維持向上を図ることを目的に実施しているものです。

 今回は4支社から作業員と連絡員、事務応援者合わせて63名が参加しました。

 訓練の開始にあたり、訓練本部長を務めた秋田電力センターの中西所長は、「近年では地震や台風、豪雨などの自然災害による被害が激甚化しており、私たちの生活や業務に大きな影響を及ぼしている。発生した被害に対し組織として迅速に対応していくために、後方支援を含めた隣接支社間の連携を強化していくことが、これまで以上に重要になってきている。本訓練を、災害に強い組織づくりの一助としてほしい」と述べました。

 

豪雨による土砂崩れでの大規模停電を想定

 今回の訓練では、梅雨前線の停滞に伴い、秋田電力センター管内において河川の氾濫や土砂崩れが相次ぎ、大規模停電に至った事態を想定し、復旧訓練を行いました。訓練では、NTT東日本との災害協定に基づきドローンにより設備状況を撮影。同時に現場の安全確保のため、ドローンのサーモセンサーを活用した野生動物物の監視も行い、撮影した映像は訓練現場から約2km離れた現地本部にもリアルタイムで共有しました。

 応援隊受入訓練では、鹿角市役所職員の青山さんから「クマの生態に関わる講義」、林業・木材製造業労働災害防止協会 秋田県支部から「伐木処理に関する講義」を受講し、知識や技能の向上を図りました。

 実作業訓練では、土砂崩れ区間の道路啓開が完了したことを想定し、各支社が作業区間を分担しながら、高・低圧線の架線、倒木除去作業を実施しました。

 事務応援者による後方支援訓練では、支店・支社が連携し、悪天候でも屋外での打ち合わせや休憩が可能なエアーテントの設置、車載用仮設トイレカーの運搬、食事の手配と提供を行い、作業員と連絡員などが復旧作業に専念できるような体制を確認しました。

 

 また、東北電力NWの安定供給への取り組みを地域の皆さまに伝えるため、訓練の様子をテレビ局や新聞社に報道公開しました。訓練の統括責任者を務めた秋田電力センターの新田配電工事課長は、取材インタビューに「近年、自然災害の激甚化・頻発化が進む中、迅速な復旧体制の構築と、後方支援を含めた社内外の連携強化に取り組んでいる。電気は生活に欠かせない重要なインフラであり、皆さまへ安全・安心を届けるため、迅速かつ確実な復旧に全力で取り組んでいく」と述べ、災害復旧に向けた業務連携の重要性を強調しました。

 

訓練の成果を本番で生かす

 最終日には、訓練参加者が一堂に会して成果・反省会を行いました。意見交換の場では、参加者から「チェンソーおよびクマ対策の講義は、実際の作業に直結する内容であり、非常に有益だった」「実際に土砂災害で被災したエリアを対象として復旧作業を実施する内容であり、実務に即した効果的な訓練だった」との感想が述べられました。

 岩手支社隊長を務めた盛岡電力センターの戸来配電工事課長は、「非常災害時の作業は安全確保が最優先であることを念頭におきながら、今回培った連携を踏まえ、今後も迅速な復旧のため協力体制の強化に繋げていきたい」と力強く語りました。

 

 2027年度の北部4支社非常災害対策訓練は、宮城県での開催を予定しています。配電部門では引き続き、日頃から有事への備えを万全にし、実際の自然災害時に慌てることなく対応できるよう、継続して取り組んでいくこととしています。

 

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