
PARIMAとは?
PARIMAは、シンガポールに本部を置き、アジア太平洋地域の企業におけるリスクマネジメント能力の向上を目的とした非営利団体で、各企業のリスク管理・保険業務責任者の情報交換のプラットフォームとして、日本でも多くの会社が登録しています。東北電力も2025年5月に加入し、各企業でリスクマネジメント業務を担うリスクマネージャーから構成される「リスクマネージャー実務研究会」(参加企業:三菱重工業、旭化成、クラレ、キリンホールディングス、石油資源開発、住友商事、三井物産など)の勉強会のレギュラーメンバーとして活動しています
「リスクマネージャー実務研究会」での活動内容について
リスクマネージャー実務研究会ではこれまで、メンバー各社におけるリスクマネジメントに係る最新の取り組みを共有するほか、リスクマネジメント活動全般に関する意見交換などを実施してきました。とりわけ、昨今頻発している激甚災害により、保険会社の引受余力は限界に達しつつあることから、事業会社においてはキャプティブ子会社※を設立して、リスク管理に取り組む動きが活発になりつつあることを背景に、南海トラフ地震をはじめとする大型地震リスクへの対策にはメンバー各社とも高い関心があります。その中でも、東北電力グループにおける東日本大震災から復興への道のりに関する関心は高く、東北電力からは、震災による被害状況、復旧・復興に至る取り組み・経緯の概要について、情報提供をしてきましたが、その中でメンバーから「ぜひ、実際の火力発電所に行き、被害の状況や復旧・復興に至る経緯等を確認したい」との要望を受け、東北電力では原町火力発電所見学会を企画しました。
※自社もしくは自社グループのリスクを専属的に引き受けることを目的とした保険子会社
将来の地震リスク対策の検討素材として、活発なやりとりを展開
原町火力発電所見学会は、現地施設見学を通じて、各社における震災対策の参考になることを目指し、5月29日に開催しました。リスクマネージャー実務研究会メンバーからは、16社28名の方々が参加しました。
原町火力発電所到着後、まず視聴した震災での被災・復旧・復興の歩みを振り返る映像およびそのナレーションに対しては、「震災から復興に向けた当時の歩み、地域とともに歩まれてきたお話には心打たれた」など、多くの参加者から感銘の言葉がありました。
その後は実際に設備を見学し、津波の高さを実感しながら、防潮堤や貯炭場の状況、石炭火力発電の仕組みや発電プロセス全体の流れについて理解いただき、「サービスビルに表示された津波到達地点の高さを目の当たりして衝撃を受けるとともに、あらためて自然災害リスクの甚大さを実感した」などの意見がありました。
また、見学後に行われた意見交換では、実際に震災を経験した所員から、緊迫した状況下、状況が刻々と変化するなかでの判断・行動のポイントなど、恐怖や不安の中での発災直後の現場の状況について話がありました。参加者は所員の話に熱心に耳を傾け、震災時の初動対応や現在の防災対策について活発な議論が交わされるなど、大変有意義な見学会となりました。
リスク・コンプライアンス統括部では、引き続き社外関係者とのネットワークを通じて外部の先進的知見を取り入れつつ、リスク管理の高度化を図っていくこととしています。