
200名が参加。これまでの審査対応や安全対策工事を振り返った
昨年約14年ぶりに再稼働した女川2号機。土木建築部門では長期にわたる審査対応や安全対策工事において様々な困難がありましたが、その都度、関係者で知恵を絞り対応することで再稼働に大きな役割を果たしてきました。一方でその過程では多くの業務負担があり、土木建築部門ではこれまでの経験を今後の業務に生かすべく座談会を開催しました。
座談会は2月21日に本店1階の大会議室で開催され、部門から13名のパネラーと187名の聴講者(リアル+オンライン)の合わせて200名が参加しました。
座談会では「仕事の面白さ・やりがい」、「技術力向上に関して必要なこと」など、アンケートをリアルタイムで実施しながら、ディスカッションに取り入れたことで、会場外の参加者も含め全員参加の雰囲気の中で実施されました。

当日は、次世代を担う中堅・若手社員が今後の業務を進めるにあたり参考となるように、これまでの審査対応や安全対策工事を振り返り、原子力の面白さ・やりがいや業務改善に向けて思うことなどがパネラーより紹介されました。ここでは、参加者から挙げられた様々な意見の一部をご紹介します。
参加者からのメッセージ
原子力の面白さ、やりがいを感じた理由
- 原子力の仕事は経営に直結し社会に大きな影響を与えることができる。再稼働時の株価上昇やメディア報道を通じて自分の仕事が持続可能なエネルギー供給に貢献していることを実感できる。
- 自分の努力が未来のエネルギー供給を大きく支えている(影響している)ことを実感できる。
技術力向上に関して必要なこと
- 成功体験を通じて自信を持ち次のチャレンジにつなげる。自分の仕事が社会に与える影響を常に意識し,エネルギー供給に貢献していることを実感する。
- 定期的に現地視察を実施し、実際の設備の施工状況を確認することで実践的な経験を積むことが重要。失敗も重要で、そこから学べる。
- 設計された設備が構築されていく過程を直接確認し、運用・メンテナンス、施工性を考慮した設計の重要性を学ぶ。
今回の座談会を聴講していた若手社員からは「技術力向上に関する経験者からのコメントが参考になった」というコメントが寄せられました。
業務改善に向けた反省点
- 土木建築部門ではコントロールしにくいところがあるが、工事物量が多い中、チャレンジングな工期設定があり調整に苦労した。
- 仕事が多く、毎日遅くまで仕事をした。その状況では良い考えが浮かぶはずがない。
改善のための取り組み
- 「組織の全員が解釈をなるべく揃え、納得しながら行動し、その行動から得た解釈が、さらなる納得性を生む」というサイクルを作っていくよう設計する。
- 発言が損にならないよう、アサーションによる前向きなフィードバックの実施が必要で、発言のブレーキとなるようなネガティブで評論家的な発言(あれダメこれダメ、そんなことやってもムダなど)は慎む。良いことも悪いことも率直に話してもらえる環境を保つ。
土木建築部では、女川原子力発電所2号機について,『新規制基準適合性に係る審査対応の記録』、『安全対策工事における設計の記録』を取りまとめていますが、今回の座談会を契機として技術継承と業務環境改善に向けて、さらに具体的な対応などを検討していくこととしています。
「行ってみたいと思うような職場に」内海常務からのコメント
座談会に参加した内海常務からは、以下のコメントがありました。
原子力発電所は会社のみならず社会にとっても重要なものです。その再稼働という大事な仕事で傷ついた人を出してしまったのは私も含めた管理職の責任です。会社の文化がおかしいところは毅然と改めていく必要があります。
今日パネラーとして登壇した皆さんは今後そういう役割を担っていく立場なので、自分が経験したこと、辛かったことを若い人にさせないようにするにはどうするか、これまでの土木建築部門のやり方や仕組みで良かったのか、ぜひ想像力を働かせて取り組んでほしいです。
土木建築部門は設備を造る仕事ですが、そこを実現するのは人です。
一緒にやってくれる人に関心を持つことにより、技術力の発揮や個々の成長につながると思います。人に関心をもって、人に優しく、メンバーみんなで困難を乗り越えて良い成果をあげる。携わっていない人が、「行ってみたい」と思うような職場にして欲しいと思います。
イイね!