
よりそうインタビュー
第13回 青森電力センター・高橋 健太さん
お客さまや地域への強い思いを持つ社員の皆さんを紹介する「よりそう インタビュー」!今回は、青森電力センターの高橋健太さんです。
明・元・素~明るく、元気に、素直に~
青森電力センター 送電課 送電主査 高橋 健太さん
・福島県喜多方市出身
・2009年入社。初任地の石巻技術センターで東日本大震災を経験
・剣道歴25年。東北電力剣道部事務局長。今も週3日の稽古を欠かさない
・目標にしている人は山本五十六(新潟県長岡市出身の偉人。人材育成に関する名言を数多く残しており、管理職としてリスペクトしている)

──高橋さんの「より、そう、ちから。」とは何でしょうか。
「明るく、元気に、素直に」対応することです。「より、そう、ちから。」の実践で大事なことは、社員一人ひとりの前向きな取り組みだと考えています。そんな社員が集まる会社を信頼しない人はほとんどいないと思いますし、地域と一緒に繁栄していくことを掲げている会社が後ろ向きであってはいけないと思っています。
送電部門は、業務の中で少なからずお客さまと接する機会があります。例えばカラスの営巣撤去をしている時に、お客さまから「高いところは大丈夫なの?」「よくやっているね」などと声を掛けてもらったら、「大丈夫ですよ!ありがとうございます!」と明るく元気に答えますし、田んぼに建っている鉄塔で作業する際には「今年、お米はどうですか?」「青森のお米もおいしいですよね」などとお話しています。

キャリアを重ねても興味の尽きない面白さを後輩にも伝えたい
──担当している業務について教えてください。
青森電力センター送電課は、青森県津軽地方を中心として6市11町3村を管轄しています。保守範囲は、送電線の総延長が約880km、支持物が約3,800基(うち鉄塔が約2,600基)。保守グループに在籍する21人で、電気を安定的に供給するために送電線や鉄塔の巡視点検、不具合箇所の修繕などを行っています。
その中で、私は全体的な工事計画や設計の審査を担当し、管理職として若手社員の育成などの役割も担っています。
──やりがいを感じるのはどんな時でしょうか。
送電部門は「総合設備産業」と呼ばれるほど裾野が広い仕事です。地図に示されるほど規模の大きい多様な設備を扱い、さらにその設備は山や川、住宅地など様々な場所を経過しています。ですので、電気・機械・建築・土木・林業・法律など幅広い知識が必要で、勉強が大変な反面、キャリアを重ねても興味の尽きない面白い分野だと感じています。
私は、会社生活の中で90%以上は鉄塔の建設工事に従事してきました。山を調査するところから始めて、樹木を切って整地を行い、鉄塔建設・架線を経て、きれいに設備が完成して電気が流れた時には、非常に大きなやりがいを感じます。
保守を担当する現在も、修繕工事が無事に終わり、経年劣化で傷んでいた設備がきれいに仕上がった時は達成感がありますね。また、指導している若手社員が一生懸命設計した設備を見て嬉しそうにしているのを見ると、人材育成の面でも非常にやりがいを感じます。
──若手社員に教える時に心掛けていることは何でしょうか?
1つ目は、ルールやメカニズムなどをかみ砕いて、腹落ちするまで丁寧に説明すること。2つ目は、技術者として興味・関心を持ってもらえるよう、最新知見などを織り交ぜながら話すことです。
私は、自分の技術力や知見を若手社員に伝えて、職場の技術力向上に尽力したいと考えています。おかげさまで、若手社員からは、技術的な質問をすれば何でも答えてくれるという意味で「辞書」と言われ頼りにされています(笑)。しかし、これは約4年間本社の送変電建設センターの送電設計グループに在籍していた際に社内外の方々との技術交流や技術開発、超高圧基幹送電線の設計などの経験があったからで、こうした経験を積み上げていくことが大事だと思っています。
- 若手社員が行う設計をフォロー
- 若手社員に点検ポイントを指導
チームワークで困難も乗り越える
──仕事をしていて大変なことは何ですか。
架空送電線は大自然の中をダイナミックに経過しているため、作業や巡視のために山深い場所へ数時間掛けて行くこともあります。ですので、自然災害が起きた際の設備復旧は最も大変な仕事です。これまでの会社生活で最大の試練だったと思うのは、石巻技術センター勤務時に経験した東日本大震災です。設備もかなり大きなダメージを受けて復旧作業も大変なものでしたが、この経験があったからこそ、今では何事にも過度に驚かず後輩への声掛けなどフォローもできるようになりました。
──災害復旧などの大変な場面ではどのように乗り越えていますか。
チームワークを大切にしています。送電設備は規模が大きく、広範囲に設置されているので、例えば社内だと変電部門の方,社外だと施工に関わることは工事会社さん、資材に関わることはメーカーさんなど、たくさんの方々のお力をお借りしながら乗り越えています。
学生時代のクラブ活動から、人との関わりやチームワークは自分の中で大切にしてきた部分でしたが、震災の経験を経てさらにその思いが強くなりました。協力関係にある方々との信頼関係が大事ですので、工事会社さんであれば平時から現場に足を運んで話を聞き、同じ目線に立って話をすることを心掛けています。
- 工事会社とのコミュニケーション
- 若手社員とともに現場を確認
人と技術をつないでいきたい
──今後の目標や展望について教えてください。
青森電力センターのような第一線事業所には、10代や20代の入社間もない若手社員が多く在籍しています。そうした方々と机を並べて近い立場で仕事ができるのは、長い会社人生のなかでも限られた機会しかありません。ですので、貴重な時間を大切に過ごしながら、管理職としては、若手社員が素晴らしい社会人生活を送ることができるように、率先垂範の心構えで道筋を示したいですし、各々が自分の得意分野を持ちながら長く当社に携わってもらえるよう、前向きに業務にあたれる環境を作りたいと考えています。また、技術者としては、これまで蓄積した知識や経験を職場に還元し、職場の技術力の底上げに尽力していきたいと考えています。
