東北電力フロンティアの“挑戦”のいま(下)
 ~トキメクくらしの家計ご相談サービス~

 東北電力グループの足元の経営状況が非常に厳しいなか、「よりそうnext」を実現し、中長期的な成長を遂げるためには、電力供給事業の構造改革とスマート社会実現事業の早期収益化を両輪として進めていくことが重要です。
 スマート社会実現事業の早期収益化に向けて、「電気+サービス」事業を中心に、自らの強みを発揮して様々なサービス開発・提供を進めている「東北電力フロンティア」のいまにフォーカスしました(上下編に分けて紹介。本記事は、下の「トキメクくらしの家計ご相談サービス」)。

サービス②:トキメクくらしの家計ご相談サービス

「トキメクくらしの家計ご相談サービス」は、今年6月よりスタート。フロンティアが提携する経験・実績豊富で地元に根差したファイナンシャルプランナー(FP)が、お客さまの家計状況や家族構成、将来の夢などをヒアリングし、住宅・教育・老後資金などを「見える化」するライフプラン表を作成。そのうえで、お客さまの資金計画やリスクに備え、解決策を提案(解決策の一つとして保険商品を提案)することで、ライフイベントの多い20~40歳代を中心に、将来の不安を取り除き、家計もココロもゆとりある“生活の豊かさ”の最大化を目指すものです。なんと相談は無料!

 こちらも取材班が体験してきました。

 

 

 

 今回担当のFPは、阿部洋士さん(フロンティアが提携する株式会社東京海上あんしんエージェンシー仙台支社所属)。業界歴は10年以上。前職は某世界的ファーストフードチェーン店で、様々な経験をお持ちの方。モットーは「お客さまの声をしっかりと聴く」とのこと。

 

 

 

 ヒアリング開始。誠実かつ丁寧に聞き取る阿部さん。

 

 

 

 曖昧な部分や分からないことも、幅広い知識で適宜きちんと応えてくれます。話を整理してリードしてくれますので、信頼感や好感が持てます。

 

 

 

 相談は、「ヒアリング」「ライフプランシートの提示」の2回に分けて実施されます。今回は「ヒアリング」だけでしたが、自分の家計状況が可視化されて整理されたほか、疑問点が解消されました。

 

 

担当者インタビュー:サービス開発部 渡邊さん

問.「トキメクくらしの家計ご相談サービス」の開発経緯、目的について教えてください。

答.皆さんは、ご家族と「家計」や「将来のお金」について、きちんと話し合い、考え、必要な準備をされていますか?まだ検討されていない方や、検討しようとは思っているんだけど・・・という方もいらっしゃると思います。

 最近、「人生100年時代」「貯蓄から資産形成へ」の関心や、物価上昇に伴う節約意識の高まりなど、家計やお金にかかわる課題やお悩みは多様化しています。

 また、東北電力ではこれまで、お客さまにおトクな電気料金プランをご提案してきたところですが、お客さまの支出のお悩みは家計全体であることも多く、「電気以外の家計全般にもっと“よりそえる”と良いなぁ」と感じていました。

 このような背景から、「フロンティアが提携するプロのFPが無料で家計の相談に乗る」という新たな切り口でアプローチし、お客さまによりそい、課題解決にお役立ちすることで収益獲得につなげることを目的としています。

 

 

 

問.どのようなビジネスモデルでしょうか。

答.まず、よりそうeねっと会員さまやフロンティアのお客さまに、我々のコールセンターメンバーがお電話し、サービスをご案内しています。そこで、家計ご相談をご希望のお客さまには、フロンティアが提携するFPがご面談し、お客さまの状況(家計、家族構成、住宅や車両保有、保険加入などの状況)をヒアリングしたうえで、家計の見直し相談や、家族構成やお客さまの夢等に応じた必要資金の見える化(ライフプラン表作成)を無料で実施しています。

 そのような中で、お客さまからご要望があれば、ニーズに応じた保険商品をご提案します。成約すると、当社が収入を得るというビジネスモデルになっています。

 もちろん、東北電力グループの社員やご家族も無料で相談を受けることができます。

 

 

 

問.サービスを開始して数カ月ですが、手ごたえや課題などの現状について教えてください。

答.お客さまからの反応が良く、面談件数、保険契約件数など、各目標値(KPI)に対して、想定を上回る結果が出ており、順調なスタートです。

 その理由は主に2つ。1つは、「東北電力グループの強みを生かすこと」です。

 保険の相談や販売は、規制緩和により、銀行の窓口販売や来店型保険ショップ(例:ほけんの窓口)など多様化していますが、その中でも「東北電力グループへの信頼感をベースとしながら、電気料金という家計の固定費を切り口としたアプローチ」は、お客さまに違和感なく受け入れてもらいやすく、強みになっています。「東北電力グループに電気料金以外のことも相談できて、保険見直しで家計負担がラクになった」などの声もいただいています。

 もう1つは、「専門性を持った仲間とイコールパートナーとして挑戦すること」です。

 フロンティアとしてこの保険サービス専用となる自社のコールセンター立ち上げなども行いましたが、金融業界に詳しいパートナーがいたからこそ、スピーディーにサービスを開始できました。阿部さんをはじめとする提携FPの皆さんも、東北電力グループとお客さまのリアルの接点を広げてくれる大切な仲間です。社外に丸投げで委託するようなことはせず、思いを一つにした仲間と“イコールパートナー”の関係で挑戦を続けている結果だと考えています。

 

家計相談サービスを支えるコールセンターの仲間 金融業界出身者など若手を集めた少数精鋭の専門チームです!

FP等の多くの関係者へ、イコールパートナーとして、定期的に研修・対話を繰り返し、 東北電力グループの事業展開への理解浸透や業務品質維持・向上に努めています!

 

問.今後の展望は。

答.お客さまの反応が良く、収入も計画以上に伸びつつありますので、提携するFPを増やし、サービスを拡大基調に乗せていきます。提携するFPが増えることは、東北電力グループの仲間が増える、つまり、お客さまとのタッチポイント(接点)が増えるということです。提携するFPのみなさんには、家計相談のリアルの機会を生かして、お客さまに省エネのお願いなどもしてもらっており、東北電力グループとして、デジタルでもリアルでも、お客さまと繋がり、従来とは異なる新たな接点を増やす“意義ある一歩”になっています。

 また、収益面でも、保険商品は高単価であったり長い契約年数であることも多く、期待できると感じています。将来的には、保険商品に限らず、くらしまわりの様々なお悩みを東北電力グループに相談してもらえるような、お客さまとの関係づくりができると良いと考えています。

 

 

 

問.企業グループの社員へメッセージをお願いいたします。

答.保険サービスは、東北電力の前職場でも考えていましたが、様々な課題があり見送った経緯があります。しかし、フロンティアが設立され、事業開始1年弱でサービス開始まで辿りついたことは、自分でもビックリしています。もちろん、事業開始にあたっては、東北電力リビング営業部や東日本興業保険部をはじめとするグループ企業の皆さまに多くサポートいただきましたし、フロンティアの機動的で迅速な対応、そして、フロンティアメンバーの前向きな挑戦マインドもあってのことと思います。

 今回掲載いただいた内容以外にも、お客さまの省エネを応援するものなど、多様なサービスをリリースしています。企業グループの一員として、今後も機動的なサービス開発により、フロンティアらしさを発揮してまいりますので、ご支援をお願いいたします!

 

 


 

【編集部こぼれ話】

 ・サービスを受けたお客さまの属性に特徴があるか聞いたところ、20~60代の男女が幅広くご利用いただいているようです。お悩みは結婚資金から老後資金までさまざま。

 ・提携するFPとは、連携深化のため、何度も研修や対話を実施しているとのこと。阿部さんによると「最近、電気料金の負担軽減に関するお悩みが増えてきているが、こちらから省エネ手法等を紹介することでご理解いただき、信頼関係を構築できる例が多い。フロンティアには、東北電力グループの基礎的知識等をいろいろと教えていただき、非常にありがたい」とのことでした。

 ・渡邊さん含むメンバーは、生命保険、損害保険、変額保険、外貨保険、少額短期保険・・・など、会社として保険販売するために様々な資格を取得されています。業務上必要な資格・能力を得るためフロンティアの皆さんは勉強に励んでおり、HTMLの知識を得てランディングページ(訪問者が最初にアクセスするサービスやキャンペーンに関するwebページ)や、eねっと会員に配信するメール等も直営で作成。これらの内製化により、知見の蓄積とスピーディーなPDCAを進め、フロンティアの強みになりつつあるとのこと。

 


 

 

イイね!
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