
初の外部有識者による講演
今回、他産業の安全文化を学ぶことを目的に初めての外部有識者による講演として、日本製鉄株式会社安全推進部長である朱宮 徹(しゅみや とおる)氏に講演いただきました。
朱宮氏は1987年に東北大学大学院を卒業後、住友金属に入社、製鉄所で実務を積まれ、現在、安全推進部長を務める一方、全国産業安全衛生大会や他電力安全大会など、様々な場にて講演されています。
講演の概要
当日は、本店大会議室をメイン会場に各事業所をTV会議システムで接続し、増子会長、樋󠄀口社長、坂本社長をはじめグループ会社31社の役員幹部ならびに本店室部長・事業所長など東北電力・東北電力ネットワークあわせて約500名が参加しました。
今回は「実効の上がる安全取り組みの模索 ~職場や働く人の中にあるリスクの抽出~」と題して、働く人の心と職場に内在する課題をいかに引き出すかをテーマとして自らの経験と実際に日本製鉄で行っている事例の紹介を交えながら講演いただきました。
「働く人の心に内在する課題を引き出す方法」として、例えば安全パトロールでは指摘するだけではなく働く人との対話が非常に重要であり、具体的な問いかけを通じて相手の考えを引き出してリスクを抽出することや、質問の仕方を工夫したアンケートを用いて現場で働く人が課題に気づくようにする方法などが紹介されました。
また、「職場に内在する課題を引き出す方法」として、管理者が知らなかったリスクや課題を現場から提言してもらう「ネガティブ情報提言活動」を紹介いただきました。ネガティブな情報を一人ひとりから挙げてもらうことで、「職場のリスクや課題の抽出が増え、本人も事象を抽出することで安全意識が上がる」とその効果を述べられました。ほかにも、日本製鉄においては、やることが増えて雪だるま化していた状態を解消するため、安全の取り組みの選択・集中・評価に取り組んでおり、職場管理者が明確な目的意識を持ち、評価したうえで、「現場第一線の納得感がある事項のみを実施すること」の重要性を強調されました。
講演終了後、樋󠄀口社長は「本店が旗振りをしても実際に作業するのは現場である。現場のトップと工事会社が本気になって安全に対して取り組むことが最重要であると改めて認識した」と感想を述べました。
なお、本講演に関する資料は、リンク先に登録していますので適宜ご覧ください(東北電力・東北電力ネットワーク社員のみ)。
また、これまで実施した講演会などの安全に関する取り組みについて、デジタルBRIDGEで記事化していますので、こちらもご覧ください。
【資料リンク先】
「H.A.N.D.S安全保安管理室/安全・品質管理室ポータルサイト」2023年度 安全大会配布資料
【デジタルBRIDGEリンク先】