
【地域の魅力発信シリーズ#4】新潟県糸魚川市「日本海クラシックカーレビュー」
9月7日に糸魚川市で開かれた自動車イベント「2025交通安全フェア 第34回 日本海クラシックカーレビュー」。1992年から続くこのイベントの魅力をお伝えします。
情報提供者は糸魚川電力センターの藤田課長!
情報提供をいただいた皆さんと一緒にBRIDGE取材班が現地を取材するこのコーナー。
第4回は新潟支社糸魚川電力センター配電課の藤田課長から情報提供をいただきました!
<情報提供者のご紹介>
【藤田さんからのコメント】 糸魚川市では毎年「日本海クラシックカーレビュー」が開催されています。 私も若い頃から車やバイク、F1が好きで、このイベントにはもう10年ぐらい、毎年のように来ています。 普段なかなか見ることができない国内外の名車、それも実際に走行可能な状態を間近で見られるのを毎回楽しみにしていますし、専門家のトークショーやレアなグッズの販売が行われたり、同じ趣味を持つ人たちと交流できるのも大きな魅力です。
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「2025交通安全フェア 第34回 日本海クラシックカーレビュー」会場に行ってきました!
会場は新潟県糸魚川市にある「フォッサマグナミュージアム」。糸魚川駅のやや南にあり、駅から路線バスが出ています。

会場に展示されていた車は全て1974年以前に製造されたクラシックカー。ナンバープレートが付いていて実動することと、「フルオリジナル」つまり改造を施していないことがこのイベントの参加条件となっています。そのため会場に並んだ車は新車当時のままの、一見すると博物館から出てきたような姿ですが、いずれもオーナーを乗せて会場までやってきたバリバリの「現役」。9月とはいえ会場に照り付ける日差しはまだまだ夏のものでしたが、それに負けない生命感を放っていました。
エンジンフードを開けて展示している車も。参加者は美しい光沢を放つエンジンに目を止めていた
今年の特別展示車両はF1マシン「タイレル P34」のレプリカ。空気抵抗の減少を図ってフロントタイヤを通常の2輪から小径の4輪に変更したマシンで、1976-77年のF1グランプリにおいても優秀な戦績を収めました。その強烈な個性に加え、6輪車はその後の規定改正により禁止されてしまったため、F1唯一の「シックス・ホイーラー」として今でも根強い人気を誇ります。
- タイレル P34(レプリカ)
- 会場内でデモンストレーション走行が行われ、快音を響かせた
またイベントでは審査委員が様々な観点から参加した車を審査し表彰を行う「コンクールデレガンス」も開催。今回グランプリに輝いた車は1960年式「トヨタ ダイナ(初代)」。

赤じゅうたんを踏む「トヨタ ダイナ(初代)」
| <審査委員のコメント> 優雅なデザインと細部の丁寧な仕上げが特徴の、この仕様としては恐らく現存する最後の1台。 日本の高度経済成長を支えた歴史的な遺産とも言える車なので、ぜひ今後も大事にしてほしい。 |
「交通安全と地域の活性化のために」実行委員会の思い
このイベントにかける思いについて、実行委員会事務局長の大久保さまにお話を伺いました。

──このイベントは1992年から続いていますが、最初はどのようなきっかけで開催されたのでしょうか。
糸魚川青年会議所の創立25周年記念の事業の1つとして開催したのがきっかけです。当時は1回だけの予定だったのですが、当時の糸魚川市長や商工会議所の会頭から「いいイベントなのでぜひ続けて欲しい」との声をいただいて、これまで続けてきました。

車のそばで参加者たちが交流を楽しむ
──イベントの名前に「交通安全フェア」とあるのはなぜですか。
第1回が開催される7カ月前の話なのですが、開催に向けて準備をしていた青年会議所メンバーの1人が交通事故で亡くなってしまったんです。それを受けて青年会議所はこのイベントに交通安全への願いを込め、「交通安全フェア」が付きました。今でもイベントの大きなテーマとなっています。

ミュージアム内に設けられた特設の展示コーナーにて。地元・糸魚川高校の交通安全ポスター
──ナンバー付きの実動車という参加条件をどのように考えておられますか。
個人的には、クラシックカーといえどもきちんと公道を走れる状態であるべきだと思っています。とはいえやはり厳しいと感じるオーナーもいるようで「日本一参加が難しいクラシックカーイベント」と言われているみたいですね。
- 車のフロントウィンドウには誇らしげに車齢が貼られていた
- 会場には尋ね人ならぬ「尋ね車」の掲示も。維持にかけるオーナーの熱量が伝わってくる
──大久保さんご自身は何に乗っておられるんですか。
1962年式のデイムラー SP250という車です。古い車ですが、高速道路だってちゃんと走れますよ!
大久保さんの愛車 1962年式のSP250。独ダイムラー・ベンツの流れをくむ英デイムラーのオープン2シーター
──イベントを主催する上で苦労されていることは何ですか。
スタッフとの意思疎通です。
このイベントはただ車を展示するだけでなく、ラリーやパレードといった走行イベントや、車両のコンクールなども行います。良いイベントにするためには60人ぐらいいるスタッフと事務局の連携がしっかり取れている必要があり、コミュニケーションに気を付けています。
──どのような時にやりがいを感じますか。
最初の頃はクラシックカーがずらっと並んだ姿を見てホロッと来たものです。
今では慣れてしまった感じがありますが、イベントが終わった後の達成感や満足感は変わらずありますね。
地域や商店街の方もイベントに理解を示してくれているので、1年でも長く続けて、クラシックカーを通じて地域の活性化に貢献していきたいです。

イベント終了後、参加者の見送りを受けながら一斉に退出する車たち
東北電力ネットワークの社員を会場で発見!
「実はこのイベントに車を出している社員がいるんですよ」と藤田さん。案内してもらうと、そこには長岡電力センター配電工事課の中谷英二配電主査が。出展している車についてお話を伺いました。

──この車について教えてください。
フォルクスワーゲンのビートルという車です。
ビートルは年式や排気量、装備の違いなどで細かくバリエーションがあるんですが、これは1971年式のタイプⅠで、1200スタンダードという最もベーシックな装備のモデルです。現存している車両はレース仕様などに改造されているものが多く、この状態で残っているのは貴重だと思います。

中谷さんのビートル。ナチス・ドイツの「国民車構想」に由来を持つ、20世紀を代表する小型大衆車
──フルオリジナルを堅持している理由を教えてください。
変に手を入れて今のバランスを崩すとかえってトラブルが増えそうという心配もありますが、ビートルの姿そのものが好きというのが一番の理由です。これからもこの状態を維持して、将来的に資料としての価値のある車になったら嬉しいなと思いますね。
──この車はどうやって入手したのですか。
30年前に通りがかった中古車屋さんでたまたま売っていたのを見つけて買いました。
実はその時も別のビートルに乗っていたのですが、どんどん調子を崩していって手放すことを考えていたタイミングだったので、思い切って乗り換えました。
──こだわりのポイントを教えてください。
現在は3桁で表示されるナンバープレートの分類番号※ですが、この車は新車当時の「5」のままです。車の登録を抹消したり、あるいは管轄する運輸支局の変更があると、ナンバープレートは新たな番号のものに交換されます。つまり今この車が付けている「5」のナンバープレートは、新車から同じ地域で継続的に乗られてきたことの証なんです。
※地名の右側に記載される、車の種別や用途を表す番号

分類番号が1桁のナンバープレート。「シングルナンバー」と呼ばれる貴重なもの
──この車のどこに魅力を感じますか。
一番はこの形です。あとは運転した時にフィーリングが合うというか、しっくりくる気持ちよさがあります。
- ビートルのステアリング周辺。極めて簡素な作り
- 唯一の快適装備といえるラジオ。「以前はオーディオを後付けしていたが、車が発する音を聞くうちにBGMは不要になった」とのこと
──非常にきれいなボディですね。
10年前に一度再塗装しました。その時に合わせてウェザーストリップ※などのゴム部品もドイツの業者から新品を取り寄せて交換しています。さすがに純正品ではありませんが、それでも別の業者が必ず同等品を販売しているのがドイツ車のいいところです。ゴムでできた部品はどうしても劣化しやすいので、助かります。
※雨などの侵入を防ぐため車体の開口部などに装着されている部品
──この車はどのような時に乗っていますか。
週末の早朝にドライブしています。エアコンがないので、最近の暑さがちょっとしんどいです(笑)
──このイベントにはいつから参加していますか。
第2回からです。この車を手に入れてすぐ参加しました。
──今後の目標があれば教えてください。
定年退職するまでは乗っていたいと思っています。というのも私は1972年の2月生まれなので、この車とはいわば同級生です。だから私が現役である限り。この車にも現役でいて欲しいと思っています。
- ビートルの運転席に座る中谷さん
- 糸魚川電力センターの藤田さん(右)とは1つ違い。車の話が弾む
地域の魅力に関する情報を大募集!
今回の「地域の魅力発信シリーズ」はいかがでしたか?経営理念「地域社会との共栄」やスローガン「より、そう、ちから。」を掲げる東北電力グループ。皆さんにも思い出の場所、大事にしたい地域や文化があるのではないでしょうか?BRIDGEでは私たちの事業基盤である東北・新潟各地域の個性あふれる魅力の発信を強化していきたいと考えています。
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