
素朴な疑問にお答え!よく分かるサステナビリティ
第5回~サステナビリティに関する情報開示 統合報告書って何?~

今回は「統合報告書」について教えてくれるんだよね。そもそも「統合報告書」って何?
統合報告書は、投資家をはじめとしたステークホルダーに対して、企業がどのように持続的な成長を図っていくのかを説明する報告書なんだ。報告書って言うと、会社の実績(過去)を紹介するもののように思われるけど、統合報告書は、自社を取り巻く事業環境の変化を捉えて、今後どのように成長していくのかといった“未来”の話をするものだよ。


また、なんだか難しい話が出てきたなあ。
東北電力グループでいえば、「よりそうnext」をどのように実現していくのかを説明するための報告書だよ。公開することで、社会に広く知ってもらうことも、社会の一員として社会課題の解決に取り組む姿勢として重要なことなんだ。


第4回で教えてもらったパートナーシップだね。ところで、“統合”って何と何を統合しているの?
「財務情報」と「非財務情報」だよ。そのうち、会社の未来の話をするためには、「非財務情報」がカギを握ると考えられているんだ。


「財務情報」は決算とかの情報でしょう?じゃあ、「非財務情報」って?
「非財務情報」は、決算書には表れない企業の「見えざる資産」とも言われていて、環境(E)や社会(S)、ガバナンス(G)などのいわゆるESG情報が含まれていると捉えてもらっていいよ。


そういえば、以前、投資家が企業の中長期的な成長性を見極める上でESGの取り組みを重要視していることを教えてもらったね。投資家の人たち向けの報告書なら、私たちにはあまり関係なさそうだね。
そうでもないよ。統合報告書の非財務情報の中には、私たち従業員に関する情報も含まれているんだ。“企業は人なり”と言われるように、投資家は企業の持続的な成長を考える上で、いかに従業員を大事にしているかも見ているんだ。


そうなんだ。具体的にどんな情報を載せているの?
例えば、投資家からすれば、「東北電力グループがスマート社会実現事業に舵を切ると言っているけど、電気事業をメインで行ってきた会社にスマート社会実現事業ができる人はいるのだろうか?」と疑問に思うよね。そこで、統合報告書では、人財戦略としてT-nextなどを通したデジタル人財の育成などの取り組みを紹介しているんだ。
その他に、従業員の関係で言えば女性活躍推進などのダイバーシティ(多様性)や従業員の安全健康への配慮、働き方改革などの職場環境の整備も重要な情報として掲載しているよ。


ダイバーシティは人権や公平性の観点から取り組んでいるように思うけど、企業の成長とはどういう関係性があるの?
人権や公平性の観点もあるけど、企業の成長の観点からはダイバーシティに取り組むことで、いろいろな価値感を取り入れて、新しいサービスを生み出したり、イノベーションを起こすことにつながると考えられているんだ。


あまり深く考えていなかったけど、一つ一つの取り組みが会社の成長につながるものなんだね。
統合報告書には従業員の情報以外にも、環境(E)の観点から、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを特集したり、ガバナンス(G)の観点からは、経営の舵取りをする取締役がどういうスキルを持っているのかを紹介したりと、東北電力グループの成長性を訴求するためのエッセンスが詰め込まれた資料になっているので、気になるところだけでも、ぜひ眺めてみてほしいんだ。
それと、統合報告書では紹介しきれなかったサステナビリティの取り組みをESGの観点で整理した「サステナビリテデータブック」も作成しているので、併せて読んでみてね。


時間があるときに、ちょっと覗いてみようかな。ところで、「よりそうnext」に取り組むことがサステナビリティの推進につながるのは理解できたけど、もう少し具体的に自分たちが何をすれば良いのか教えてほしいな。
そうだね。次回は統合報告書を使いながら、サステナビリティの取り組み事例についてもう少し紹介しよう!

これまでの「よくわかるサステナビリティ」はこちらからチェック!
第一回 ~ところでサステナビリティって何?~
第二回 ~なぜ、”今”サステナビリティに取り組むの?~
第三回 ~実は”創立前”からあったサステナビリティの考え方~
第四回 ~これまでと何が変わるの?サステナビリティ方針のポイントとは~
東北電力ソーシャルコミュニケーション部門コミュニケーション企画ユニット
横尾、佐々木、高橋
