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第14回 ~東北電力グループ人権方針について(後編:人権方針のポイント編)~

 前回(第13回)は、「なぜ人権尊重の取り組みが必要なのか」について解説したね。
 今回は、「東北電力グループ人権方針」のポイントについて、実際の文言を一緒に見ながら解説していくよ!

 よろしくお願いします!

東北電力グループ人権方針 前文

 東北電力グループは、経営理念「地域社会との共栄」とグループスローガン「より、そう、ちから。」のもと、お客さまと地域によりそいながら、スマート社会の実現に取り組むことで、地域や社会が直面する課題を解決し、中長期的な企業価値の向上を図るとともに、社会の持続的な発展に貢献してまいります。

 それらの実現にあたっては、私たちの事業活動に関わるすべてのステークホルダーの尊厳が守られ、権利が尊重されることが不可欠であると考えます。
 かかる基本姿勢のもと、東北電力グループにおける人権の尊重に関する考え方を明確にするため、「東北電力グループ人権方針」(以下「本方針」という。)をここに定めます。
 東北電力グループは、本方針に則り、事業活動全体において、すべてのステークホルダーの人権を尊重する責任を果たしてまいります。

 人権方針の前文だね。経営理念「地域社会との共栄」やグループスローガン「より、そう、ちから。」が入っているのが印象的だなあ。

 人権方針は、人権尊重の取り組み全体について企業としての基本的な考えを示すものだからね。経営理念やグループスローガンとも密接に関係するんだよ。

 また、前回、「あらゆるステークホルダーの人権について配慮する必要がある」という話をしたのを覚えてる?
 「事業活動全体において、すべてのステークホルダーの人権を尊重する責任を果たす」ことを宣言しているのも前文のポイントだよ。

 人権尊重と経営との結びつきを示しながら、すべてのステークホルダーの人権尊重について宣言しているのが前文なんだね!

1.本方針の位置づけ

 本方針は、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づき策定するものであり、「東北電力グループ行動指針」を踏まえた、東北電力グループの事業活動における人権尊重への取り組みの方針を詳述するものです。

2.人権に関する国際規範の尊重および法令の遵守

 東北電力グループは、「国際人権章典」、「労働における基本的原則及び権利に関する国際労働機関(ILO)宣言」、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」等の人権に関する国際規範を支持・尊重し、その実践に向けて取り組みます。
 さらに、東北電力グループは、事業活動を行う国・地域において適用される法令および規制を遵守します。国際的に認められた人権規範と各国や地域の法令および規制の矛盾に直面した際には、国際的に認められた人権規範を最大限尊重するための方法を追求してまいります。

 「1.本方針の位置づけ」では、本方針が前回解説した、人権に関する最重要規範である、「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づいて策定されていることを明示しているよ。

 「2.人権に関する国際規範の尊重および法令の遵守」では、その「ビジネスと人権に関する指導原則」をはじめとした人権に関する国際規範の支持・尊重を表明しているんだね。

うん、そのとおり。

3.適用範囲

 本方針は、東北電力グループのすべての役員および従業員(雇用形態を問わず、正社員、契約社員、派遣社員を含む)に適用します。
 また、東北電力グループは、取引先を含むビジネスパートナーの皆さまに対しても、本方針の内容を理解し、支持いただくことを求めるとともに、本方針が尊重されるよう、継続的に働きかけてまいります。

 本方針が東北電力グループのすべての役員・従業員に適用されることを説明しているね。従業員には、契約社員や派遣社員等も含まれるんだね。

 取引先を含むビジネスパートナーの皆さまに対しても、人権方針の内容の理解、支持を求めているのもポイントだね。

4.人権尊重に対する東北電力グループの責任

 東北電力グループは、事業活動を通じて直接または間接的に、ステークホルダーの人権に影響を及ぼす可能性があると認識しています。
 東北電力グループは、自らの事業活動において、労働安全衛生の確保、労働時間の適正管理、あらゆる形態の差別の禁止、ハラスメントの禁止、結社の自由と団体交渉権の保障、強制労働の禁止、児童労働の禁止、最低賃金の確保、お客さまと地域の皆さまの安全の確保、プライバシーの尊重をはじめ、ステークホルダーの人権を侵害しないこと、また自らの事業活動において人権への負の影響が生じた場合には是正に向けて適切に対処することにより、人権尊重の責任を果たしてまいります。
 また、取引先を含むビジネスパートナーの皆さまが人権への負の影響の発生に関与している場合には、人権を尊重し、侵害しないための適切な対応をとるよう働きかけを行うなど、間接的にも人権侵害に加担または関与することがないよう努めます。

 直接的な人権侵害だけではなく、間接的な人権侵害にも適切に対応していくことを表明しているのがポイントだよ。

 間接的な人権侵害についても対応していく必要があるというのは、前回学習したね。

5.人権デュー・ディリジェンスの実施

 東北電力グループは、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」に従い、人権尊重の責任を果たすため、人権デュー・ディリジェンスの仕組みを構築し、これを継続的に実施します。
 人権デュー・ディリジェンスとは、事業活動やサプライチェーンにおける人権への負の影響を特定し、防止または軽減し、適切な手段を通じて是正し、その進捗および結果について外部に開示する継続的なプロセスをいいます。

 じんけんでゅーでぃりじぇんす?

 「ビジネスと人権に関する指導原則」で求められている人権尊重の取り組みのひとつなんだ。
 ①企業の人権リスクを把握・分析し、②その人権リスクを防止・軽減するための対策を実施し、③対策の効果をモニタリングして、④人権に関する取り組み状況を外部に公表する、一連のプロセスのことだよ。
 略して「人権DD(じんけんでぃーでぃー)」と呼ぶことも多いから、併せて覚えておいてね!

6.是正・救済

 東北電力グループの事業活動が、人権への負の影響を引き起こし、助長し、またはそれに関与したことが明らかになった場合には、適切な手段を通じて、その是正および救済に取り組みます。

 どんなに人権尊重の取り組みを頑張っても、人権侵害が発生する可能性を「ゼロ」にすることはできないからね。
 だからこそ、いざ人権侵害が発生した場合に、被害者を救うための仕組みを整備しておくことが必要なんだ。

 なるほど。「ハラスメント相談窓口」や「企業倫理相談窓口」が該当するのかな?

 そうだね!ちなみに、東北電力の相談窓口では、グループ内だけではなく、取引先からの相談も受け付けているよ。

7.教育・コミュニケーション

 東北電力グループは、本方針が事業活動全体に定着するように、必要な手続きの中に本方針の考えを反映するとともに、東北電力グループのすべての役員および従業員が本方針について十分な理解を得るために必要な教育を実施します。
 また、取引先を含むビジネスパートナーの皆さまとコミュニケーションを図り、本方針の内容を周知することで、サプライチェーン全体で人権尊重に努めます。

 こうやって解説してもらったり、T-nextの「東北電力グループの人権尊重」のeラーニングを受講したりするのも教育だよね!

 うんうん。
 当社グループだけではなくて、取引先を含むビジネスパートナーの皆さまと協働して、サプライチェーン全体で人権尊重に取り組むことを表明しているのもポイントだね。

8.ステークホルダーとの対話・協議

 東北電力グループは、本方針に基づく一連の取り組みにおいて、関連するステークホルダーや社外の専門家との対話・協議を継続的に行います。

 すべてのステークホルダーの人権を尊重するんだから、当たり前のことを書いているような気もするけど。

 人権尊重の取り組みにおいては、関連するステークホルダーとの対話が最重要とも言われているんだよ。
 ステークホルダーには、従業員や取引先はもちろん、労働組合やNGO等の外部専門家、投資家・株主なども含まれるよ。
 ステークホルダーエンゲージメントとも呼ばれるから併せて覚えておいてね!

 なるほど!
 様々なステークホルダーと対話をすることで、より効果の高い人権尊重の取り組みになるんだね!

9.情報の開示

 東北電力グループは、本方針に基づく人権尊重の取り組みのプロセスや実効性の評価結果について、定期的に情報を開示します。

10.人権方針の継続的な見直し

 東北電力グループは、社会の変化や事業の動向などにより、取り組むべき具体的な課題が変化していくことを理解し、人権尊重への取り組みを深化させていくため、ステークホルダーや社外の専門家との対話・協議を行ったうえで、継続的に本方針の見直しを図ってまいります。

 人権尊重の取り組みは、取り組み状況について開示するところまででワンセットだからね!
 「どういう取り組みをした」「どういう課題が見つかった」「どのように改善した」等、自社の取り組み状況についてわかりやすく開示することが大事だよ!

 統合報告書とかで情報を開示していくのかな?

 そうだね。
 人権方針の制定と合わせて、東北電力のHP上に、人権の尊重に関するページを新規開設しているから、こちらも確認してみてね!(リンク)

 東北電力グループが取り組んでいく人権尊重について、とてもよくわかったよ!
 これから、日々の業務でも人権尊重を意識していこうと思うよ!

 うんうん。東北電力グループ全体で人権尊重の取り組みを進めていくためには、従業員一人ひとりの行動が大切だからね。「自社は大丈夫か」とか「取引先は大丈夫か」といった視点から、日々の業務を見つめていけると良いよね! 

 はーい!
 一緒に頑張ろう!

●「東北電力グループの人権尊重」のeラーニングを制作しました!
 「そもそも人権ってなに?」「なぜ人権尊重に取り組む必要があるの?」「人権方針のポイントって?」など、人権尊重について基礎から学べるeラーニングとなっています。
 よく分かるサステナビリティ「人権シリーズ」の復習・予習にも役立つ内容となっておりますので、まだ視聴されていない方は、積極的な視聴をお願いいたします!

東北電力・東北電力NW社員はT-nextから視聴願います。
※画像をクリックし、T-nextにログインすると、トップページを経由せず直接学習ページに移動できます。

「T-next(トップページ)」へのログインはこちらをクリック
※ホーム画面の検索窓に「東北電力グループ人権尊重」と入力してご視聴ください。

グループ企業社員はS-WINGから視聴願います。
※経営方針・メッセージの「『東北電力グループ人権方針』について」(こちら)に動画を掲載しております。

これまでの「よくわかるサステナビリティ」はこちらからチェック!

第1回 ~ところでサステナビリティって何?~
第2回 ~なぜ、”今”サステナビリティに取り組むの?~
第3回 ~実は”創立前”からあったサステナビリティの考え方~
第4回 ~これまでと何が変わるの?サステナビリティ方針のポイントとは~
第5回 ~サステナビリティに関する情報開示 統合報告書って何?~
第6回 ~私たちが取り組むサステナビリティ~
⇒第1回~6回をまとめたPDFはこちら
第7回 ~サステナビリティ重要課題の特定~
第8回 ~サステナビリティ重要課題はどのように特定されたか~
第9回 ~8つのサステナビリティ重要課題を解説(E:環境編)~
第10回 ~8つのサステナビリティ重要課題を解説(S:社会編1/2)~
第11回 ~8つのサステナビリティ重要課題を解説(S:社会編2/2)~
第12回 ~8つのサステナビリティ重要課題を解説(G:ガバナンス編)~
⇒第7回~12回をまとめたPDFはこちら
第13回 ~東北電力グループ人権方針の制定(前編:なぜ人権尊重が必要なのか)~

 
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樋野、佐藤、菊地

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