
素朴な疑問にお答え!よく分かるサステナビリティ
第13回 ~東北電力グループ人権方針の制定(前編:なぜ人権尊重が必要なのか)~

先日「東北電力グループ人権方針」が制定されたよね。どういうところが重要なんだろう?
企業の人権尊重の取り組みが、国際社会から高い注目を集めているということは知ってる?
そのような中で、東北電力グループにおける人権尊重に関する考え方を明確にするために制定された方針が、「東北電力グループ人権方針」なんだよ。


国際社会から高い注目!?
それはどうして?
近年、企業の経済活動のグローバル化の進展に伴い、強制労働・児童労働や環境破壊等の事例が数多く報告されるようになったんだ。
そのような状況を改善し、持続可能な社会を実現するために、企業には人権侵害や環境破壊等の社会課題に真剣に取り組むことが求められているんだよ。


国際社会は、どういう対策を取ってきたんだろう?
世界最大のサステナビリティイニシアチブである国連グローバル・コンパクトの発足や、「ビジネスと人権に関する指導原則」の策定等、人権に関連する国際的な基準・ガイドラインを整備してきたよ。


国連グローバル・コンパクトは東北電力も参加しているよね。(デジタルBRIDGE記事「国連グローバル・コンパクトへの参加」をご覧ください。)
「ビジネスと人権に関する指導原則」って?初めて聞く言葉だけど・・・
2011年に国連人権理事会で採択された、人権に関する最重要の国際規範のことだよ。
この「ビジネスと人権に関する指導原則」の採択前後から、欧米を中心に、人権尊重の取り組みを企業に義務付ける法制化の動きが加速していて、人権尊重はまさに世界の潮流になっているんだ。


人権尊重の取り組みを法制化している国もあるんだね。すごい時代になっているんだな・・・
ところで日本の取り組み状況はどうなっているんだろう?
残念ながら日本の取り組みは、諸外国と比べるとかなり遅れているんだ・・・。
その一方で日本政府も企業の人権尊重の取り組み強化に向けて動き出しているよ。
2020年10月には、ビジネスと人権に関する「国別行動計画」を、2022年9月には「責任あるサプライチェーン等における人権尊重のためのガイドライン」を策定し、公表しているよ。


そうなると、国内企業の人権尊重の取り組みもどんどん加速していきそうだね。
人権に取り組まない企業は取り残されていってしまうのかな・・・経営への影響もあるの?
経営への影響としては、主に次の4つが考えられるよ。



様々な影響があるんだね・・・
財務リスクにある「ダイベストメント」ってなんだろう?
「投資の引き揚げ」だね。
近年、機関投資家は企業の人権の取り組みについても重要視するようになっているんだ。
人権尊重の取り組みを進めないと、資金調達が困難になる可能性もゼロではないんだよ。


人権尊重は、まさに経営に直結する取り組みでもあるんだね。
そうだね。でも、あくまで人権尊重の取り組みの本質は「ステークホルダーの人権が侵害されるリスクを軽減すること」だからね。決して「経営リスクを回避するためだけに取り組むもの」ではないから、その点は勘違いをしないように!


うん。分かったよ。
今、「ステークホルダーの人権」という言葉が出てきたけれど、例えばどういう人権があるんだろう?
これは企業が配慮すべき、人権や人権に関するリスクの一例だよ。
このように、企業が配慮すべき人権はとても多岐にわたるんだ。



こんなにたくさん!?
「ハラスメント」や「労働安全衛生」とかは対応しないといけないのは分かるんだけど、「児童労働」や「強制的な労働」は東北電力グループには関係ないよね?
それは大きな間違いだよ!
これは、企業が人権を尊重すべき対象範囲について表した図だよ。


東北電力グループの従業員はもちろんのこと、取引先従業員、お客さま・地域住民まで、あらゆるステークホルダーの人権について配慮する必要があるよ。


あらゆるステークホルダー!?
人権尊重の対象範囲はとても広いんだね・・・
そう。だからこそ、自社が直接関係する人権侵害だけではなくて、間接的に関わる人権侵害についても対応する必要があるんだよ!


なるほど!当社グループでは、強制労働や児童労働がなくても、サプライチェーンのどこかで発生している可能性はゼロではないから、無関係とは言えないんだね。
人権侵害が発生しているのが、委託先だから、取引先だからといって、「当社とは関係ない」とは言えなくなっているんだ!
そのとおり!理解してもらえて嬉しいな。


人権尊重の取り組みは、企業が事業活動を行うにあたっての大前提であり、持続可能な社会の実現のために取り組む責任があるものなんだね。
東北電力グループが信頼され、選ばれ続ける企業グループであるためには、あらゆるステークホルダーの人権を尊重して企業活動を行うことが重要なんだね!
素晴らしい!どうして人権尊重の取り組みが必要なのかはもうばっちりだね!
次回は「東北電力グループ人権方針」の内容のポイントについて解説していくね!復習・予習よろしく!

「そもそも人権ってなに?」「なぜ人権尊重に取り組む必要があるの?」「人権方針のポイントって?」など、人権尊重について基礎から学べるeラーニングとなっています。
よく分かるサステナビリティ「人権シリーズ」の復習・予習にも役立つ内容となっておりますので、まだ視聴されていない方は、積極的な視聴をお願いいたします!
※画像をクリックし、T-nextにログインすると、トップページを経由せず直接学習ページに移動できます。
※ホーム画面の検索窓に「東北電力グループ人権尊重」と入力してご視聴ください。
グループ企業社員はS-WINGから視聴願います。
※経営方針・メッセージの「『東北電力グループ人権方針』について」(こちら)に動画を掲載しております。
これまでの「よくわかるサステナビリティ」はこちらからチェック!
第1回 ~ところでサステナビリティって何?~
第2回 ~なぜ、”今”サステナビリティに取り組むの?~
第3回 ~実は”創立前”からあったサステナビリティの考え方~
第4回 ~これまでと何が変わるの?サステナビリティ方針のポイントとは~
第5回 ~サステナビリティに関する情報開示 統合報告書って何?~
第6回 ~私たちが取り組むサステナビリティ~
⇒第1回~6回をまとめたPDFはこちら
第7回 ~サステナビリティ重要課題の特定~
第8回 ~サステナビリティ重要課題はどのように特定されたか~
第9回 ~8つのサステナビリティ重要課題を解説(E:環境編)~
第10回 ~8つのサステナビリティ重要課題を解説(S:社会編1/2)~
第11回 ~8つのサステナビリティ重要課題を解説(S:社会編2/2)~
第12回 ~8つのサステナビリティ重要課題を解説(G:ガバナンス編)~
⇒第7回~12回をまとめたPDFはこちら
東北電力ソーシャルコミュニケーション部門戦略広報ユニット
樋野、佐藤、菊地
