人財育成の現場を訪ねて ― アドバイザリーボードによる総合研修センター見学

 サステナビリティ担当役員の諮問機関であるアドバイザリーボード。そのメンバーである社外有識者に対し、東北電力グループの事業への理解を深めることを目的に、施設見学会を実施しています。今回は、人財を育成する拠点である総合研修センターを見学しました。

アドバイザリーボードとは

 東北電力グループは、サステナビリティを経営の中核に据え、「東北電力グループサステナビリティ方針」の下、事業を通じて地域や社会が直面する課題の解決に努め、未来世代にわたるステークホルダーとともに、社会価値と企業価値を共創していくことを目指しています。

 東北電力と東北電力ネットワークでは、サステナビリティ担当役員の諮問機関として「サステナビリティ・アドバイザリーボード」を設置し、サステナビリティ分野に精通した社外有識者3名がメンバーとなっています。定期的に開催される会合では、サステナビリティ担当役員とともに、東北電力グループの取り組み状況や社会的な潮流を踏まえた意見交換を行っています。また、事業に対する理解を深める機会として、施設見学会も行っています。

 今回は、アドバイザリーボードで人的資本について議論するとともに、人財育成拠点である「総合研修センター」を訪問し、人的資本の価値創造の現場を見学しました。

 

技術継承と安定供給、そして使命感

 総合研修センターでは、研修プログラムの紹介や実習設備のほか、給電シミュレーター、配電文化伝承室、安全文化伝承室などの施設見学に加え、社員育成の現場に対する意見交換も行われました。社外有識者からは積極的に質問があがり、活発な対話が行われるとともに以下のような感想があげられました。

  • 「技術を磨き継承していくことと電力の安定供給との関係性、そして電力事業に携わる皆さんの使命感を改めて深く理解することができました」
  • 「安全文化については、災害時の取り組みなど、社員の皆さんの努力に頭が下がる思いであり、非常に強く印象に残りました。こうした取り組みは、社会全体にもっと広く伝えることで、電力会社の価値がより理解されるのではないかと思います」
  • 「電力の供給というエッセンシャルビジネスの重要性や、その仕事のやりがいについて、若年層を含めて広く発信していくことが、今後の東北電力グループの持続可能性(サステナビリティ)を維持するうえで重要だと感じました」

総合研修センター屋上より、アドバイザリーボードメンバーが実習設備を見学

配電文化伝承室の見学

安全文化伝承室の見学

 

「人は財(たから)」― 人的資本とは~

 今回のアドバイザリーボードでは、「人的資本」をテーマに意見交換を行いました。近年耳にする機会が多くなった「人的資本経営」とは、従業員が持つ能力や経験、意欲などを「資本」として捉え、積極的に投資することでその価値を最大限に引き出し、企業の中長期的な成長と価値向上を目指す経営のあり方です。つまり、従業員の能力を高めるとともに、イキイキと働く職場環境を作ることで、一人ひとりが持てる力を最大限発揮し、会社の成長、社会の発展につなげるものです。東北電力と東北電力ネットワークが定期的に行っているエンゲージメント調査では、こうした取り組みが、社員の「働きがい」「働きやすさ」「能力伸長」につながっているかを測定し、改善につなげています。

 また、事業環境の変化や、AIのような新しい技術の登場とともに必要とされる「能力」も変わっていきます。さらに労働人口減少や仕事への価値観が多様化している今日では、それぞれの多様な価値観・働き方に応えながら、職場としての成果を上げていく必要があります。

 「地域社会との共栄」という経営理念の下、安定供給への使命感を変わらず持ち続けながら、一人ひとりが持つ多様な能力・マインドを最大限発揮し、チャレンジを続けていくことで、企業価値・社会価値の創出につなげるよう、今後も「人的資本経営」に取り組んでいきます。

 

アドバイザリーボードの様子 写真左から

アクセンチュア㈱ ビジネスコンサルティング本部 シニアマネジャー 渡辺 敦子様

東北大学大学院 経済研究科 准教授 高浦 康有様

慶應義塾大学大学院 経営管理研究科 講師 山形大学 客員教授 岩本 隆様

 

強みを生かしてさらにイキイキと働く職場に~サステナビリティ担当大門さんより~

 

グループ戦略部門 サステナビリティ推進ユニット
大門 迪子主査

 

 総合研修センター見学を通して、先生方から「使命感」の意味がよく分かったというご感想をいただいたことがとても印象的でした。私たちは、「電気を送り続ける」という使命感を当たり前のように持ち続けていますが、それは世間一般には当たり前ではなく、非常に誇れるものであることを改めて実感しました。安全に対する取り組みに対しても同様で、先生方からお褒めの言葉をいただくとともに、もっと世間にアピールしていくべきだというご助言もいただきました。

 こうした当社の「使命感」や「安全意識」について、社外の方々にもっと理解していただき、企業価値の向上につなげていくために、どのように取り組んでいくかを考えていきたいと思います。

 また、「人的資本経営」という言葉は難しく感じるかもしれませんが、当社がこれまで「働きがい」「働きやすさ」「能力伸長」に取り組んできたことを、さらにレベルアップしていくことだと感じています。

 「使命感」や「安全意識」といった強みを生かしながら、従業員一人ひとりがイキイキと働くことで、能力を最大限発揮し、企業価値と社会価値を創出していく。そんな人的資本経営を行っていることを、投資家を含め社外に発信していきたいと思います。

 

 

 東北電力グループの「人的資本」の取り組みは 統合報告書2025年版61~63頁、サステナビリティデータブック2025年版52~66頁もチェック!

 

 

 これまでの「よくわかるサステナビリティ」はこちらからチェック!

第1回 ~ところでサステナビリティって何?~
第2回 ~なぜ、”今”サステナビリティに取り組むの?~
第3回 ~実は”創立前”からあったサステナビリティの考え方~
第4回 ~これまでと何が変わるの?サステナビリティ方針のポイントとは~
第5回 ~サステナビリティに関する情報開示 統合報告書って何?~
第6回 ~私たちが取り組むサステナビリティ~

第7回 ~サステナビリティ重要課題の特定~
第8回 ~サステナビリティ重要課題はどのように特定されたか~
第9回 ~8つのサステナビリティ重要課題を解説(E:環境編)~
第10回 ~8つのサステナビリティ重要課題を解説(S:社会編1/2)~
第11回 ~8つのサステナビリティ重要課題を解説(S:社会編2/2)~
第12回 ~8つのサステナビリティ重要課題を解説(G:ガバナンス編)~

第13回 ~東北電力グループ人権方針の制定(前編:なぜ人権尊重が必要なのか)~

第14回 ~東北電力グループ人権方針について(後編:人権方針のポイント編)~

第15回 ~サステナビリティ方針の第2回改正とマテリアリティの見直し~

 

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